キャンパスダイアリー

考古学研究会が発掘調査を実施【9月14日】

宇治おはらい町の参宮道西側の一画に位置する株式会社湊の社史編纂にあたり、本学考古学研究会が、敷地内の一部を発掘させていただけることとなり、伊勢市文化政策課の協力のもと、岡田登本学名誉教授が指導して、学生8名が発掘調査を行った。

敷地内には、江戸時代宇治の自治行政を担った「宇治会合所跡」があり、隣接地東側には建治元年(1275)に後宇多天皇の命によって蒙古襲来の異国降伏を祈って創建された法楽舎と豊臣秀吉によって再建されたその末寺明王院不動堂(護摩堂)があり、その周辺には神宮祠官や伊勢信仰を全国に伝えた御師邸が立ち並んでいた。このような歴史的事実を検証するため、宇治会合所跡の遺構残存の有無や広がりを確認し、鳥居前町形成の時期や五十鈴川の洪水氾濫による埋没、火災などによる整地状況などを把握するために発掘調査(2×8mの東西トレンチ1ヶ所)を行い、開発に伴う埋蔵文化財保存の指針を得ることを目的としている。

調査期間は、第1次調査(追加調査含む)が令和4年3月7日~5月9日(22日間)と、今回の第2次調査が同年8月25日~9月15日(15日間)。第1次調査ではコロナ禍のため、思うように学生が参加できず、西端1区と東端8区を地山(自然地形)面まで、現地表下1.8mほどまで掘下げたが、2区から7区までは地表下40cmほどの掘削で終わった。第2次調査ではさらに掘り進め、埋没状況と遺構の有無を確認することを目標とした。さらに第3次調査(冬期休暇を予定)を計画しており、最終的には地表下約1.8mの深さまで発掘する予定である。

出土遺物は、谷地形を数次にわたって埋め立てた生活廃棄物・瓦礫による整地土に含まれ、江戸時代のものを主としている。最も古い時期のものは、平安末から鎌倉時代初頭ごろの山茶碗の破片があり、埋め立てに伴って周囲から持ち込まれたもの。また遺構としては、建物礎石、水甕あるいは便槽と考えられる赤焼大甕、赤土による貼床、五十鈴川による洪水層と考えられるものが確認されたが、今後検討して結論を出すとのこと。

 発掘に参加している考古学研究会委員長 筒井啓仁さん(国史3)は、「私は第1次調査から参加しており、重機類を用いず、すべて手掘りで調査を行ってきた。2次調査では、測量機具を利用した発掘作業に参加でき、土に手を触れることで、土の色や固い柔らかいといった土の性質も知ることができとても貴重な体験ができた。土の塊のなかから古銭や土師器・陶磁器・瓦の破片などが出土しており、復元できそうなものは復元し、倉陵祭(10月29・30日)で展示する予定」と話してくれた。

 また、2次調査に初めて参加した高木里帆さん(国史1)は、「考古学に興味があり、入学前から考古学研究会のSNSを見ていた。実際に発掘調査ができてとても楽しい」と話してくれた。

 岡田名誉教授によれば、「現在、大学生が県や市町の発掘調査に参加できる機会はほとんどなく、発掘調査の技術を学ぶ場がないことが、大学教育の中でも問題になっている。発掘調査を担当してきた県市町の多くの人が定年退職を迎える中で、後進を育てることが全国的に急務となっている。歴史系の博物館学芸員の採用に当たっても、発掘調査の経験や報告書をまとめたことが採用の条件となっている場合もあり、採用する側とされる側での乖離がある。今回、発掘調査実習の場を設けていただいた株式会社湊の社長湊一彌さんには厚く感謝したい。」と話された。

参加学生は以下の通り

第1次調査―大和久直紀・鈴木翔大(神道4)、手倉森結南(国史4)、筒井啓仁・成瀬元哉・櫛田暉・橋本陽翔(国史3)、鈴木秋津(神道2)・吉川磨羽(国史2)

第2次調査―高木里帆・高谷悠希・望月裕太・若林祥吾(国史1)、大和久・筒井・成瀬・櫛田

1次追加調査―磯和あおい(神道2)・大河内茜・鈴木遥(国史2)・山田郁哉(国史1)、筒井・成瀬・櫛田・吉川・鈴木・高木

 

橿原神宮宝物館の企画展設営に本学学生が参加

9月17日から橿原神宮(奈良県橿原市)にて開催されている橿原神宮宝物館 企画展 橿原神宮所蔵「御陵五十一基絵図」特別展示『天皇陵巡りの近世・近代』の設営に本学の学芸員課程履修生が参加しました。

この展示は、平成26年に橿原神宮に寄贈された近世後期の天皇陵絵図を初公開するものです。絵図には、橿原神宮のご祭神である神武天皇をはじめ、奈良県内に所在する歴代天皇の御陵の様子が描かれています。

本展は本学 文学部国史学科の長谷川怜助教が企画し、遠藤慶太教授と長谷川助教が解説パネルを執筆しました。設営にあたっては、学芸員課程を履修する国史学科の学生5名(岩橋愛璃、河西一成、小﨑清礼、高殿紗綾、仲野里香)がパネル貼りや史料の陳列作業、パネル設置などを担当しました。

常設展の陳列史料を撤収し、掛軸や茶器などを収蔵庫に戻す作業から開始しましたが、学生たちは学芸員課程の授業で身に付けた史料の取扱い方を思い出しながら真剣に取り組みました。

展示は12月4日(日)まで橿原神宮宝物館で開催中です。

詳細は橿原神宮HPをご確認ください。

https://kashiharajingu.or.jp/point/8289

 

パネル貼り作業の様子

展示史料の陳列とパネル設置

展示の様子

展示の様子

「GIS Day in 伊勢 2022」開催【9月19日】

皇學館大学文学部コミュニケーション学科では、9月19日に、教育開発センターFDSD室との共催、三重県教育委員会・伊勢市教育委員会・一般社団法人地理情報システム学会・公益社団法人日本地理学会のご後援、ESRIジャパン株式会社のご協賛により、「GIS Day in 伊勢 2022を開催しました。今年も新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、オンラインのみでの開催となりましたが、昨年と同様に、午前中にはシンポジウムを開催し、午後にはGIS講習会を開催しました。

 

午前中のシンポジウムでは、「GIS3D技術による地域資源のアーカイブと活用」というテーマのもとに、まず、本学の桐村喬准教授から「フォトグラメトリ技術を用いた過去の景観の時空間アーカイブ構築」と題した話題提供を受けました。そのうえで、江戸都市史研究家・元 千代田区立日比谷図書文化館学芸員の後藤宏樹先生と、明和町役場斎宮跡・文化観光課の味噌井拓志先生から、それぞれコメントをいただきました。ディスカッションでは、比較的安価かつ手軽になってきた3D技術の活用可能性と、文化財行政などにおける3DGISの活用に向けた課題などについて、幅広い視点から議論が交わされました。

午後のGIS講習会では、主に高校の「地理総合」に対応した教員向け・GIS初心者向けコースと自治体・まちづくり関係者向けのコースという2コースを実施し、一般の方々や高校教員、本学・他大学の教員・学生などが参加しました。いずれも4時間のオンラインでの講習会ののちに、受講修了証を受講者に授与いたしました。

 

コミュニケーション学科では、令和4年度からの地理総合必履修化や、データサイエンス的な視点からの地域課題の効率的な解決・改善に向けて、令和2年度からGIS学術士資格が取得できる地域情報コースを設け、本学学生や地域へのGIS教育を推進しております。来年度のGIS Day in 伊勢は対面での開催を検討しています(状況によってはオンラインになる可能性があります)。

教員採用試験合格に向けて支援講座を開講(8月)

教職支援担当では、教員を志す学生の皆さんの支援として、様々な講座を実施しています。

新型コロナウイルス感染症拡大防止に努めながら、8月は以下の支援講座を実施しました。

 

◆教採2次対策直前講座(4年生)

教員採用試験で多くの学生が1次試験を突破しました。

この度、2次試験で実施される、模擬授業、個人面接、論作文試験、場面対応、実技試験などに向けて、中学・高校は文学部の教員、小学校は教育学部の教員が面接官役となり、実際の採用試験の内容に沿って直前の対策講座を行いました。

 教職支援担当で実施している個人面接や場面対応、集団面接練習、倉志会やつばさで実施している模擬授業練習など、日頃より教師の視点をもって修練に励んできた成果を発揮できるよう支援を行いました。

本学柔道部が国体三重県代表選手を招いての特別練習を実施【9月12日】

全日本学生柔道体重別選手権大会(10/1~10/2)および全日本学生柔道体重別団体優勝大会(10/15~10/16)を控えた本学柔道部では、令和4年9月12日(月)15時から、リオ・デジャネイロオリンピック銀メダリストで東京オリンピック男子100kg超級5位入賞の原沢久喜選手を含む三重県代表国体選手の土井健史選手、加藤翔弥選手、井上拓茉選手、原田昌寛選手5名を本学柔道場に招き、合同練習を実施した。

全員で約1時間の入念なウォーミングアップのあと、普段通りの練習メニューと試合を想定しての追い込みに全員が取り組み、全日本学生柔道体重別選手権大会の試合に向け士気を高めた。

この貴重な経験を、それぞれが試合や今後の成長に生かしていってもらいたいと、最後に佐藤部長が結ばれた。       

 

国体代表選手の胸を借りて練習をする本学柔道部員

全日本学生柔道体重別団体優勝大会 出場メンバー

  • 資料・願書請求フォーム
  • 大学案内デジタルパンフレット

記事検索

月別一覧

キャンパスダイアリーアーカイブ
TOP