ハラスメントが巧妙に行われ罪がないように見える場合もあります。ハラスメントを「習慣」として受け入れないでください。ハラスメントを冗談でごまかそうとする態度を許さないでください。
どうか遠慮なく声をあげてください。
このガイドラインでいうキャンパス・ハラスメントとは、相手の意に反する不適切な言動(不作為を含む)によって、相手を不快または不愉快にさせたり、これに不利益や損害を与えたり、あるいは本法人において学び、研究し、働く環境を著しく損なうようなものを指します。
キャンパス・ハラスメントは、個人の自己決定権やプライバシーその他人間の尊厳を侵害する行為であり、特に性的に不適切な言動によるものをセクシャル・ハラスメントといいます。
キャンパス・ハラスメントには、概ね、その地位を利用するなどして、相手に不利益を与えたり、または何らかの利益を不当に与える地位利用・対価型と、相手もしくは周囲のものにとって気持ちよく学び、研究し、働く環境を著しく損なう言動等により心理的な不快感を与える環境型があります。
明確に区分しにくい場合もありますが、具体的にはつぎのような形態が考えられます。
被害が確認された場合には、行為者は「学校法人皇學館賞罰規程」に則った懲戒の対象となり、その悪質性の程度に応じた量定により、以下のとおり処分されます。
行為の種類 | 処分の量定 |
---|---|
①本手引き「1.キャンパス・ハラスメントとは(1)地位利用・対価型 ①~④」に係ること | 譴責 減給 停職 |
②本手引き「1.キャンパス・ハラスメントとは(2)環境型 ①~④」に係ること | |
③前項のうち、数回にわたり懲戒を受けたにもかかわらず、改善の見込みがないと認められたとき | 免職 |
④但し、前項 ① ② において、物品等の要求、交際・性的関係を強要する行為 | |
⑤但し、前項 ① ② について、抗議又は拒否等を行った学生・職員に対する、不当な取扱いや、不利益を与える行為 |
ハラスメントが巧妙に行われ罪がないように見える場合もあります。ハラスメントを「習慣」として受け入れないでください。ハラスメントを冗談でごまかそうとする態度を許さないでください。
どうか遠慮なく声をあげてください。
もしもハラスメントの被害にあった友人がいたら、見過ごさないで助けてあげましょう。
直接ハラスメントを受けた被害者は、「他人に話すのは恥ずかしい」という意識がしばしばあります。他人に話しても「その程度のことは我慢しなさい」とか、「あなたは少し神経質すぎる」とか言われるのではないかと考え、他人に相談することをためらうケースもあるようです。また、ハラスメントを報告した場合、反対に報復されることを予想してしまって悩んでいる人もいるようです。なかには脅迫されているケースもあり、特に行為者が教員や上司の場合には、当該行為者との「人間関係」を悪化させたくないという意識も働くようです。
しかし、黙っていては解決しません!
勇気をだして相談員に相談してください。
本学園には、キャンパス・ハラスメント相談員が配置されています。どのような問題も一人で抱え込まずに相談してください。相談の際のプライバシーは厳守されます。また、相談することが、あなたの不利益になることはありませんし、相談に係る調査への協力など、正当な対応をすることによって、不利益になることもありません。キャンパス・ハラスメント相談員への連絡先は、学内ホームページにて確認できます。学部・学校(大学・高校・中学)の別を問わず誰でも相談してください。