2025.07.11(金)
鈴鹿家旧蔵史資料の特別公開
2025.07.11(金)
6月14日・15日に第71回神道史学会大会が開催され、初日の調査見学会において昨年新たに本学に収蔵された鈴鹿家の貴重な資料が公開された。
鈴鹿家は京都吉田神社の旧社家の一氏であり、大嘗会を始めとする祭祀の実務に携わり、吉田神道のなかにあって、吉田家の家老的役割を果たしたことにより全国神社の神職とも関係を築いていた。
本学に所蔵された鈴鹿家資料は「大嘗祭関係文書」(皇學館大学研究開発推進センター神道研究所所蔵)と「鈴鹿家日記・文書」(皇學館大学附属図書館所蔵)の二つに分類される。
「大嘗祭関係文書」は、近世の大嘗祭に関係する文書類で、大嘗祭が再興された17世紀後半から19世紀中頃にかけての文書で、内容は次第書、祝詞、儀式道具、絵図、指図のほか器物も含まれており近世の大嘗祭を知るうえで貴重な文書群である。
「鈴鹿家日記・文書」は、吉田神社の社家である鈴鹿家に伝来した約170点の日記・文書群であり、中核は1713年から1870年に記された鈴鹿家当主による日記で約160点を超える。執筆者が明らかである点や、実務を詳細に記していることにより資料的価値が高いと評価される。
調査見学会では約24点の貴重な資料が公開され、中には状態が悪く開くことが出来ないものもあり、長い歴史を感じられる品もあった。本資料群は、皇學館大学鈴鹿家資料研究会で調査研究を進めており、今後の研究成果や史資料の公開が期待される。
パーマリンク:https://www.kogakkan-u.ac.jp/campuslife/campusdiary/page/2025/07/11/p1114.php
新着一覧
記事検索
月別一覧