キャンパスダイアリー学生生活

伊勢市バリアフリー観光マップ完成報告会【12月26日(土)】

2020.12.28(月)

令和2年12月26日(土)、『伊勢市バリアフリー観光マップ完成報告会』が、三重交通G スポーツの杜 伊勢で行われました。

CLL活動「東京オリパラに向けた内宮・外宮周辺のバリアフリーマップ制作」として、本学学生も参加しています。

内閣府官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局共生社会ホウトタウン事業により、伊勢市はラオス人民民主共和国のパラリンピック陸上選手を受け入れる「共生社会ホウトタウン」となっており、「ユニバーサルデザインの街づくり」の一環として、東京パラリンピック開催を契機とした一層のバリアフリー観光の推進を目指しています。

完成報告会では、これまでの活動の経緯が紹介されました。

伊勢市の観光拠点である①内宮周辺おはらい町・おかげ横丁、②外宮参道の2エリアにおける「バリアフリーマップ」の作成は、今までの観光マップの内容や情報発信方法の見直しとともに、障がいをお持ちの方や地元の住民、大学生や小学生などのさまざまな視点を取り入れ検討を行いました。

7月に内宮前周辺、8月には外宮周辺のまち歩きワークショップを行い、マップにバリヤフリー情報として入れるべき事柄を選び、意見交換ののち、マップが完成したとの報告がありました。

また、視覚障がい者への情報提供では、紙ベースのマップに代わる案内ツールとして、リモートアシストを導入し、実証実験の成果発表も行われました。リモートアシストとは、ウェブカメラによる遠隔支援システムで、紙のマップでは視覚障がい者の方々には情報として届かないため、新しい案内方法の可能性として提案されたものです。

視覚障がい者の方に小型カメラを装着してもらい、カメラが映す情報をオペレーション側が言葉にして伝え、商品の解説や価格などを伝えるというもの。マイクで会話が可能なので、質問等に答えることもできます。

実証実験では、ネットの環境により音声や画像が途絶えたりする問題もありましたが、実際に体験した視覚障がい者の方からは、「自分の好きな場所に行けるので、わくわくした。」や「行動範囲が広くなった。」「気兼ねなく質問できて楽しかった」との意見がありました。サポートした学生からは「視覚障がい者の方が歩くのが早くて驚いた。その分、サポートする側も注意して行う必要がある」「声が聞こえなくなると不安になるので、声のサポートの重要性がわかった」との感想が報告されました。

後半では、ラオスのパラリンピック出場をめざす陸上選手たちともオンラインでつながり、ラオスの紹介や2019年に伊勢市に来日した時の様子が伝えられました。

質疑応答や意見交換などラオスの選手と交流し、ラオス選手に向けた応援動画も紹介され、終始和やかな雰囲気で報告会を終了しました。

今回作成されたバリアフリーマップは、2月以降、伊勢市観光案内所(5カ所)等で配付開始の予定となっています。

外宮周辺まち歩き

ワークショップ

リモートアシストの様子①

リモートアシストの様子②

ラオス応援動画に参加

報告会での記念撮影

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