キャンパスダイアリー学生生活

三重県生涯学習センター×皇學館大学×鳥羽市 協働講座を開催しました【6月26日】

2021.07.01(木)

三重県生涯学習センター×皇學館大学×鳥羽市協働講座「二船祭と伝統文化の継承」と題して、626日(土)、三重県総合文化センター内レセプションルームにて開催しました。

講師を務める齋藤平教授(文学部国文学科)は、順を追って、写真を映しながら話しました。

 ・祭の地、鳥羽市国崎町(とばし くざきちょう)のこと

   ⇒古来より、長老たちが斎戒し奉仕して神宮の熨斗鮑を奉納している

 ・競漕神事であること

   ⇒旧暦1118日、元風宮社、白髭大明神社の祭日に舟を出し海上で漕ぎ競う

 ・祭の前に準備すること

   ⇒ミズの木(ヤシャブシ)で、古代の戦艦に象った「小舟」と、榊の枝を添えてくくった「シゲ」を造る

 ・祭当日のこと

   ⇒里谷(さとだに)、海間谷(かいまたに)の二郷(にたに)に分かれ、チョロと称する小舟を出し海上で競漕する。里谷が勝つと“ボラ”が、海間谷が勝つと“イワシ”が大漁とされており、その年の漁は勝利方に豊かであるとしている

 

続いて、平成25年と28年、29年に本学へ漕ぎ手の応援依頼があったこと、学生にはマンパワーだけでなく地域の課題について体験を通して学ぶ学修プログラムの一環と位置づけて参加し、「こうした実践が今後の生きる力となることは間違いない」と齋藤教授は当時を振り返りました。

 

高齢化が進み、伝統文化の継承は深刻な問題となっている。集落の共同体の中で実績を求められてきたが、しきたりの変更や参加条件の緩和を行う町の人たちは、苦渋の決断を重ねながら文化を継承していく背景がある。これは、伊勢志摩だけでなく全世界での共通の課題であると述べ、閉会しました。

  

新型コロナウイルス感染症対策として、以下のとおり徹底しました。

・検温・手指消毒の実施、マスクの着用

・会場内の消毒、換気、広めに席を配置

「シゲ」を説明する様子

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