キャンパスダイアリー学生生活

考古学研究会 学術発掘調査について

2021.06.14(月)

皇學館大学考古学研究会では、百五銀行内宮前支店(伊勢市宇治中之切)の改築に伴い、同銀行前支店長、施工業者清水建設現場監督に当該地の歴史的重要性を説明しご理解を頂いたうえで、三重県教育委員会社会教育・文化財保護課の指導の下、試掘調査を行いました。

調査期間は令和2年3月20~23日、28・29日の5日間で、皇學館大学考古学研究会(岡田 登 名誉教授、研究会部員24名)が調査を担当しました。

皇大神宮(内宮)の鳥居前町として発展してきた宇治おはらい町の歴史を検証するため、建物跡などの遺構残存の有無や広がりを確認し、鳥居前町形成の時期や五十鈴川の氾濫による埋積、火災などによる整地状況などを把握することを目的に調査を行いました。

調査の結果、多くは江戸時代後半から明治時代の物を主としていますが、最も古い遺物は、平安末から鎌倉時代初頭頃の陶器などが出土し、今回の調査区の下層、あるいはその周辺部に鎌倉時代初頭またはそれ以前の遺構が埋没している可能性が高まったとしています。

百五銀行内宮前支店には、22点の出土品が展示されており、一般公開は7月1日(木)までとなっています。

ぜひ足をお運びになってください。

 

百五銀行内宮前支店

銅銭をはじめ22点の出土品

調査に参加した 手倉森 結南さん(国史3)・大和久 直紀さん(神道3)

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