神道博物館教養講座
神道博物館教養講座について
神道博物館教養講座は、一般の方を対象とした生涯学習のための講座です。
令和3年度は「伊勢御師を語る―御師制度廃止150年を迎えて―」と題し、オンデマンド配信にて開催します。
受講にあたっての注意事項
- インターネットで接続されたパソコン、タブレット端末、スマートフォンなどを使用し、Wi-Fi環境下など安定した通信環境での受講をおすすめします。また、通信にかかる費用は受講者のご負担となります。
- 配信期間内であれば自由に何度でも視聴が可能です。講座については、中止または内容が変更になる場合もありますのでご了承ください。
- 本講座の録画・録音・スクリーンショット等の撮影・ダウンロード、また配布資料のSNS等への無断転用は固くお断りいたします。万一これらの行為が発覚した場合、著作権及び肖像権侵害で対処させていただくことがありますので、あらかじめご了承ください。
申し込み方法
参加を希望する回の「参加申し込み」ボタンから、申込フォームにお進みください。申込フォームの入力、送信が完了しますと、お手元に申込完了メールが届きます。
メールには、動画を視聴するページのURLが記載されております。配信期間になりましたら、メールのURLをクリックして視聴ページにお進みください。
※完了メールが届かない場合、お電話させていただくことがあります。
※ドメイン「@kogakkan-u.ac.jp」、及びパソコンからのメールが受信できるよう設定の変更をお願いします。
※先着順にて受付し、定員に達しましたら締め切ります。
配信スケジュール
「御師家の文書を読む―皇學館大学所蔵「大主家文書」―」
配信期間
令和4年2月1日(火)午前10時 ~ 2月14日(月)
講師
谷戸佑紀(皇學館大学文学部助教)
伊勢神宮の御師は、江戸時代の伊勢地方(宇治・山田)を考えるうえで極めて重要な存在です。この講座では、山田に居住する御師であった大主(おおぬし)家に伝来した史料(「大主家文書」)を用いて、その活動の一端を明らかにしていきます。具体的には、大主家が豊受大神宮の別宮である高宮(多賀宮)の御塩焼物忌(みさきものいみ)職の権利を入手した際に作成された文書を取り上げ、その内容の講読を行います。これにより御師と伊勢神宮との関係を考えてみましょう。
オンライン展示「伊勢参宮の先導者たち-隆盛・廃止・その後-」
配信期間
令和4年2月15日(火)午前10時 ~ 2月28日(月)
講師
小林郁(皇學館大学研究開発推進センター助教・佐川記念神道博物館学芸員)
伊勢の御師は中世に成立し、「おかげ参り」に代表される近世参宮ブームの火付け役として、長らく伊勢参宮を支えてきました。令和3年(2021)は、伊勢の御師制度が廃止されて150年にあたります。皇學館大学佐川記念神道博物館では、10月4日(月)~11月30日(火)の期間、御師制度廃止150年展「伊勢参宮の先導者たち-隆盛・廃止・その後-」を開催しました。本講座では「オンライン展示」という形で、展示内容の一部を皆様にご紹介します。
「御師と神楽」
配信期間
令和4年3月1日(火)午前10時 ~ 3月14日(月)
講師
櫻井治男(皇學館大学名誉教授)
伊勢参宮を先導した「御師」の活動は、明治四年の師職制度廃止で大きく後退します。かつて全国各地へ赴いていた御師の旧檀家地域を調査で訪れますと、地元の氏神社境内に「太神楽」を奉納したという記念碑や神楽奉奏の場面を描いた絵馬を見かけることがあります。制度廃止で御師邸での「伊勢流神楽」は無くなりましたが、それはどのようなものだったのでしょうか。残された資料や地域の祭りの痕跡から探ってみたいと思います。