神道博物館教養講座
神道博物館教養講座について
神道博物館教養講座は、一般の方を対象とした生涯学習のための講座です。
令和4年度は「資料からみる皇學館史 140年のあゆみ」と題し、オンデマンド配信にて開催します。
受講に当たっての注意
- インターネットで接続されたパソコン、タブレット端末、スマートフォンなどを使用し、Wi-Fi環境下など安定した通信環境での受講をおすすめします。また、視聴料は無料ですが、通信にかかる費用は受講者のご負担となります。
- 通信期間内であれば何度でも視聴が可能です。
申し込み方法
参加を希望する回の「参加申し込み」ボタンから、申込フォームにお進みください。申込フォームの入力、送信が完了しますと、お手元に申込完了メールが届きます。
メールには、動画を視聴するページのURLが記載されております。配信期間になりましたら、メールのURLをクリックして視聴ページにお進みください。
※完了メールが届かない場合、お電話させていただくことがあります。
※ドメイン「@kogakkan-u.ac.jp」、及びパソコンからのメールが受信できるよう設定の変更をお願いします。
※先着順にて受付し、定員に達しましたら締め切ります。
配信スケジュール
第1回 「近代神道史における皇學館の創立」
配信期間
令和4年11月1日(火)9時 ~ 11月20日(日)
講師
髙野 裕基(皇學館大学文学部助教)
本講座は、皇學館大学における神道系大学としての特色について、近代神道史の文脈から捉え直すことを目的とする。具体的には、明治前期における神道・宗教に関わる制度・行政の展開や政府主導の国民教化政策である大教宣布運動下における伊勢の神宮の動向を整理することで、明治15(1882)年に神宮の林崎文庫に皇學館が設置された意義について再検討する。
第2回 「大陸を見た学生たち -神宮皇學館の海外修学旅行―」
配信期間
令和4年12月1日(木)9時 ~ 12月20日(火)
講師
長谷川 怜(皇學館大学文学部助教)
神宮皇學館は大正11年(1922)年に海外修学旅行を初めて実施した。行き先は朝鮮半島、中国東北部(満洲)、華北地域であり、現地の観光名所や日本が整備した諸インフラを見学した他、各都市では神社を巡拝した。本講座では、神宮皇學館が実施した19回の海外修学旅行(満鮮修学旅行)の訪問先を通覧した上で、行き先や見学地の類型化を行い、教育に期待された効果を整理すると共に、学生たちの意識のありようや時期による変化を検討する。
第3回 「近代教育制度と神宮皇學館」
配信期間
令和5年2月1日(水)9時 ~ 2月20日(月)
講師
秦 昌弘(皇學館大学神職養成部長)
明治15年に伊勢神宮に設置された皇學館は、本科第一回は明治23年に、専科第一回は明治28年に卒業生を出している。その後、明治36年に「専門学校令」が公布され、神宮皇學館は同年に官立の専門学校となり、さらに充実が図られていく。
作家の司馬遼太郎がその著『街道をゆく』のなかで、神宮皇學館は「国漢教師養成の名門校」と記したように、旧制中学、高等女学校の教員となった卒業生は多く、神職とともに皇學館の大きな特色であった。それらを踏まえつつ明治中期から昭和戦前期までの歩みを振り返る。
第4回 「「大神都聖地計画」と神宮皇學館の大学昇格」
配信期間
令和5年3月1日(水)9時 ~ 3月20日(月)
講師
田浦 雅徳(皇學館大学アドミッション・オフィス教授)
「神宮皇學館は大学に昇格しなかった」というと驚かれるかもしれない。正確にいえば昭和十五年に神宮皇學館大學が文部省の管轄下で新設され、神宮皇學館はその後も併存し、昭和十九年三月に最後の卒業生を送り出して廃校となった。本講座では「大神都聖地計画」との関連から神宮皇學館時代の大学昇格運動の歴史を振り返り、神宮皇學館・神宮皇學館大學併存時代の隠れた興味深いエピソードを新出史資料でお話したい。