キャンパスダイアリー学生生活

伊勢高生が白血球の食作用を観察【7月10日】

2026.07.15(水)

7月10日、三重県立伊勢高等学校の生徒が皇學館大学教育学部を訪れ、チョウ(ガ)の仲間であるアワヨトウの幼虫の白血球を使用した、食作用の観察を行いました。参加したのは伊勢高校1年生のSSHアドバンスコースの42名。

実際に実験することで、身近にいる動物や植物などの生物に興味を持ってもらいたいと、探究学習として「令和8年度生物実験講座」が開催されました。

近年、子どもたちの理科離れが進んでいる状況で、原因の一つとして考えられているのが学校で行う理科の観察・実験の少なさ、特に「白血球の食作用」については、基礎生物の教科書に記載されているにも関わらず、全国の高校においてほとんど実験が行われていない実態を教育学部の中松豊教授が説明しました。

続いて、本学で行う「白血球の食作用」の実験について、教育学部の澤 友美准教授が説明しました。実験の内容は、スライドガラス上に蛍光インクを数滴滴下し、そこにアワヨトウの幼虫の体液を混ぜることで、白血球が異物(蛍光インク)を取り込む食作用を観察し、免疫のシステムを学ぶというものです。アワヨトウの体液を使用することで15分程度の短時間で食作用を観察することができ、観察には、他の細胞小器官などと見間違うことがないように、異物として「蛍光インク」を使う工夫がされています。

この実験法は、中松教授らのゼミが開発した実験方法で、これまでにも皇學館高校や上野高校、三重高校などで出前授業を行っています。

生徒たちは、躊躇することなく幼虫を手にし、本学ゼミ生のサポートを受けながら実験を進め、積極的に顕微鏡を用いて、食作用の様子を観察しました。また、教育学部4年の谷川友太さんより、現在研究中の「生徒が昆虫に直接触れずに食作用の観察・実験する方法及びアワヨトウの幼虫の体液を保存する方法」についても学びました。

体液の保存について、通常のアワヨトウの幼虫を使用すると体液の「メラニン化」により食作用を示す血球の観察が難しくなるところ、寄生バチ(カリヤサムライコマユバチ)に寄生されたアワヨトウの幼虫の体液を使用すれば、メラニン化が抑制されることから「保存された体液を用いた食作用の観察・実験」ができるといいます。

生徒たちは、食作用の様子を鮮明に見ることが出来たようで、ゼミ生たちと楽しそうに会話したり、顕微鏡を真剣にのぞき込む姿が見られました。

2日後、津高校の1,2年生を対象とした「令和8年度生物実験講座」も行われました。

 

探求学習の必要性を語る教育学部 中松教授

実験の手順を説明する教育学部 澤准教授

実験の様子

食作用を観察する様子

実験の説明す教育学部4年の谷川さん

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