キャンパスダイアリー学生生活

杉野教授によるプログラミングを活用した「算数」研究授業を伊勢市内小学校で実施

2021.06.02(水)

令和3年5月31日(月)、伊勢市立豊浜西小学校において、本学教育学部 杉野教授による、算数の図形学習のためのプログラミングを活用した研究授業が実施されました。これは、杉野教授研究代表者による科学研究費研究「小学2年から4年での図形の属性・形・性質理解をはかるプログラミング活用研究」における教材開発と授業実践によるものです。

文部科学省のGIGAスクール構想により、今年度から小学校児童には1人1台のタブレットが配備され、電子黒板も1クラス1台が配備されました。

また、新学習指導要領では小学校でのプログラミングの必須化がうたわれています。しかしながら、どのようにタブレットを使い、どのように各教科でプログラミングをさせるかということについては、いまだ教育現場で暗中模索の状態であり、算数においては、5年生で、正多角形のプログラミングをさせる内容が、各教科書に載せられている程度であります。

杉野教授は、プログラミングの活用による児童の図形概念形成について長年研究を行っており、同時にLOGO言語を使用し、画面上のタートル(亀)で描画することで分かりやすく工夫した教材コンテンツについても開発しています。

今回は、4年生を対象に、ゼミ生4名とともにタブレットと電子黒板を使った授業を展開しました。プログラミングを体験することで、児童が図形の角度を回転量として捉え、正しくイメージし理解することの実証を行いました。児童は各自のタブレットで意欲的にいろいろな角をプログラミングし、活発に発表することで、理解を深めている様子でした。また、翌日の分度器導入の素地が形成されていきました。

 

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