初等教育コース

学びのPOINT

初等教育コース

 「どのような先生になりたいですか?」という問いかけに、新入生はそれぞれの経験から様々な答えを返してくれます。その答えからは、一様に教育に対する熱い思いが伝わってきます。皇學館大学は県下における公立学校教員採用試験(小学校)の高い合格率とトップクラスの採用実績を挙げ、卒業生は県内外の小学校をはじめとし、全国でめざましい活躍をしています。本コースではこうした実績を踏まえて、教科専門の知識を有して小学校高学年の教科担任制にも対応できる教員の養成をめざしています。学校教育の目標に即応した内容の追求、各教科の指導の方法、児童の個性を育む評価のあり方等、授業理論と実践の融合を図った研究を進めていきます。教師への熱い思いの実現に向かい、日々、笑顔と挨拶の絶えない学生で溢れる初等教育コースです。

何を学ぶのか
  • めざす教師像
  • 子どもの発達と理解
  • 各教科の内容と教育方法
  • 生涯学習の意義と社会性
  • ICT教育・ICT機器の活用
  • 教育現場の現状と課題
どう学ぶのか
  • 皇學館大学が築きあげた伝統の文化と教養に関する講義を受け、教育学の基礎を理解する
  • 教育者に必要な知識を理論と技術の両面から学ぶ
  • 実技・実習・演習・模擬授業を通して実践的に学ぶ
  • 教師の実践記録などの分析を通して、子どもの真の姿を学ぶ
  • ポスターセッション・プレゼンテーションなどの実践を通して学ぶ
  • 少人数のゼミ形式を生かして、学生同士、教員と協力し合いながら学ぶ
 
将来の進路
  • 小学校の教員
  • 中学校(国語・英語・社会)の教員
  • 高等学校(国語・英語・地歴)の教員
  • さまざまな教育機関
  • 大学院に進学し高度な専門性を持つ教育者へ

教育学科の就職・資格についてはこちらでご覧ください。

カリキュラム

初等教育コース カリキュラム

最近の主な卒業論文テーマ

  • 小学校第4学年社会科教科書「ごみ学習」単元における海洋プラスチックごみ問題の取り扱いについての検討
  • 新たな情報技術を挿入した道徳授業に関する研究-ICTを活用した教師の指導に着目して-
  • Viscuitを用いた小学校プログラム教育の実践-3年生国語科を通して-
  • 小学校英語教育におけるCLIL導入の授業
  • 学級崩壊のプロセスと学級崩壊の学級に所属する児童への影響-大学生の面接調査とTEM分析を用いて-
  • 算数科・数学科における小中接続に関する考察-「C領域」に焦点を当てて-

主な科目紹介

国語科教育法

国語科における指導法の追究。

 読解力の養成をめざし、具体的な教材を定めて学生一人ひとりが解釈し、指導案の作成、演習形式による模擬授業の実施、授業記録の分析と考察を行います。子どもは周りの大人の語りかけによって理解力、コミュニケーション力を育てることから、教諭の語り方・発問についても検討を深めていきます。また、教科書教材から、文学的文章、説明的文章各一篇を選び、「読むこと」の学力についても考察します。

児童社会

社会科の授業づくりの難しさと、面白さについて考える。

教科書分析や教材研究の方法を学び、模擬授業を行います。どのように子どもに問いかけ、教材をいかに工夫すべきか等、学生間で議論をしながら考えを深めることで、楽しい授業をつくるための力量の形成を目指します。

算数科教育法

算数の指導法の基礎と心構えを学ぶ。

 算数の授業をするために経なければならない、一連の過程を演習形式で進めます。教科書分析による教材研究をし、45分間の授業構成を考えて学習指導案に書き上げ、模擬授業を行います。特に、模擬授業はグループワークで作り上げるため、交代で教師役や児童役をするなど、お互いの教材感や授業感について意見を出し合いながら学びます。全員の前での発表や事後検討を通して、さらに深め、教育実習や教師として算数を教えるための、基礎と心構えを習得するスタート地点の授業といえます。

児童理科

小学校理科における実験の知識と技術を修得し問題解決する力を身に付けます。

この授業では実験に必要な知識・技能を身に着けるとともに、実験の楽しさを実感してもらいます。そして顕微鏡の使い方、水溶液の性質、電気の働きなど小学校理科の基礎となる実験を行い、得られた結果を考察し問題解決する力を身につけます。