神道学科
学科概要
神道学科で学ぶこと
日本の神話や古典、文学、言語、歴史、思想、宗教などの幅広い視野から、現代に息づく日本の精神文化の由来と展望を究明。こうして日本の文化と精神性を継承し、発展に貢献できる人材の育成をめざします。

約7割が社家以外の学生
神職を志すのは社家(世襲神職の家)の学生だけでなく、近年は一般家庭の学生も増加しています。現在、神道学科学生の約7割が一般家庭出身です。
神宮のお膝元で学ぶということ
年間約1000万人の参拝者を集める日本人の心のふるさと、伊勢の神宮の祭典や行事などにも積極的に参加(神甞祭・月次祭の奉拝や祭員奉仕など)し、日本文化の根源を肌で感じます。
皇學館ならではの実践的な授業
全国の神社で行われる神務実習や、故実に則った祭式を学ぶ授業、さらに雅楽、能楽など、日本文化を体感する授業が充実しています。また、1年次からアクティブラーニングを主体とした授業を展開し、自ら学び新しい知見を発見する力を養います。

学科Topics
教室で学ぶだけではありません。 多彩な学びを通して成長します。
神務実習
長期休暇中、学生たちは熱田神宮(愛知県)、八坂神社(京都府)、大神神社(奈良県)、太宰府天満宮(福岡県)、砥鹿神社(愛知県)などで神務実習を行います。実際に装束を身につけ、神職の仕事を体験します。
神道学会フィールドワーク
神道学科の学生と教員で構成される神道学会では、毎年フィールドワークを実施。実際に足を運び、参拝見学することで、神道の知識を深めます。平成31年度は吉野を訪れ、吉野神宮に正式参拝し、さらに金峯山寺などに参詣しました。(令和2・3年度は休止)
講演会
毎年学外の著名な研究者や宮司を招き、講演会を行っています。平成31年度は慶應義塾大学名誉教授の宮家準先生をお招きし、「近代の神道と山岳修験」と題する講演を拝聴しました。(令和2・3年度は休止)
コース紹介
神道・宗教文化コース
社家の出身者・一般家庭の出身者ともに、神職に必要な教養と技能を修得。
将来の神社界を担う、日本の本質と魅力を正しく継承し、広く発信できる神職をめざします。


何を学ぶのか |
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どう学ぶのか |
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将来の進路 |
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授業の特色



祭祀概論Ⅰ・Ⅱ [加茂正典]
祭祀の実態と本質について学ぶ
神祇令条文、延喜式の神祇関係条文、儀式の神祇関係儀の解読をもとに、朝廷、神宮の年中恒例祭祀と臨時祭祀の実態を復元・解説するとともに、祭祀担当官司である神祇官の機能と役割についても学びます。
宗教学概論Ⅰ・Ⅱ [中山郁]
世界の宗教を知ろう
世界には仏教、キリスト教、イスラム教の三大宗教のほか、日本の神道やインドのヒンドゥー教、中国の道教などさまざまな宗教があります。宗教学概論では神様の捉え方、宗教それぞれのもっている世界観や人間観などを、映像を交えた反転学習によってわかりやすく解説します。
神道神学 [松本丘]
神道の神学を理解する
神道は、人が、また国家から町村や家にいたる共同体が、敬虔に伝統的な方法で神々を祭ってきた営みです。そこにおのずから神学が備わります。その伝統的方法を探り、その正しい姿を確かめつつ神道の神学を明らかにしていきます。
神道学演習Ⅰa[松本丘]
神道思想の根源を探る
江戸時代前期の儒学者・林羅山による「本朝神社考」の講読を行います。本書は神社の由緒に仏教的説話が多いことを嘆いた羅山が神社の本質を明らかにしたもので、神道思想の根源を知る上で大いに参考になる書物です。
古典講読Ⅰ A・B[橋本雅之]
神道の古典を精読する
神道及び日本文化史にとってきわめて重要な古典である『古事記』のうち、神々の事績を記した上つ巻を、一年かけて講読します。神々のそれぞれに個性的な性格や神話の世界観に注目し、古代の神話と現在も斎行されているお祭りとの関係などにも触れ、さらには宗教学・比較神話学の知見なども参照しつつ、神道を学び・実践する基礎をつくることを目指します。