国文学科

カリキュラム

カリキュラム

最近の主な卒業論文テーマ

国語・国文学コース

●古典文学

  • 大伯皇女の研究
  • 大伴坂上郎女の研究―藤原麻呂との贈答歌を中心に―
  • 『源氏物語』の研究―横笛の秘密から紐解く事件の諸相―
  • 『源氏物語』の研究―理想を演じ続けた紫上―
  • 曽我物語について―仮名本における源頼朝像―
  • 百人一首について―恋歌の多さをめぐって―

●近代文学

  • 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』改稿―ブルカニロ博士の消失について―
  • 「地獄変」―芥川龍之介論―

●国語学

  • 熊野地域の文法研究
  • 人物造型に関する方言の研究
図書館・文化行政コース
  • 『石走日記』の研究 ―若き日の久足―
  • 滝沢馬琴の挿絵観について
  • 本のある空間の研究
  • 絵本とおはなしの研究―読み聞かせにおける絵本の必要性―
書道・漢文学コース

●書道

  • 蘇東坡の書法観
  • 褚遂良―文字変遷の背景―

●漢文学

  • 夏目漱石と漢詩について
  • 阿倍仲麻呂と唐の文人たちとの交流について

教員一覧

氏名 専門分野
教 授 中川 照将 中古文学
 大島 信生 上代文学・国語学
 齋藤 平 日本語学
 深津 睦夫 中世文学
准教授  岡野 裕行 図書館情報学・現代文学
 上小倉 一志 書道
 松下 道信 漢文学・中国宗教思想(道教)
准教授  小堀 洋平 近代文学
  ◎:学科主任  

ゼミナール(演習)

上代文学ゼミ

河野 訓 教授
大島 信生 教授

基本テーマ

日本最古の歌集、万葉集の研究方法を修得し、作品を正しく理解することが目標。

3年次のゼミでは、訓詁注釈に根ざした万葉集の研究方法を修得します。万葉集は漢字ばかりで書かれており、原本は存在しません。『校本万葉集』や注釈書を丹念に調べて、本文と訓を定めるところから研究は始まります。その本文や訓に異同のある語句や解釈の分かれるところが問題点となります。その問題点について考察を深め、自分自身の歌の解釈を示せるようにします。4年次のゼミでは、3年次に決めた卒業論文のテーマについて研究を進め、卒業論文の完成を目指します。2年間のゼミで、お互いに切磋琢磨しながら学問の醍醐味を味わってもらえたらと思います。

中古文学ゼミ

松本 丘 教授
中川 照将 教授

基本テーマ

『源氏物語』や『枕草子』の"解説"を疑ってみよう!

春学期は『源氏物語』、秋学期は『枕草子』を読みます。毎週各1名が担当箇所の現代語訳と、注釈書の解説を比較した資料を作成し、発表していきます。図書館や書店には、たくさんの解説書や注釈書が並んでいます。しかし、それらの解説を読み比べていくと、それらが必ずしも同じではないことに気づきます。となると、なぜそれらの解説が違っているのか。それぞれの解説は何を根拠に書かれているのか。そして、それらは本当に正しいのかについて考え直す必要があるでしょう。ゼミでは、発表と討議を通して、解説をそのまま受け入れるのではなく、ちょっと立ち止まって考え直す態度と能力を身につけます。

中世文学ゼミ

白山 芳太郎 教授
深津 睦夫 教授

基本テーマ

和歌と説話集を題材にして、古典文学作品を自分の目で読み解くための基礎的な力を養う。

春学期は、『古今集の版本(江戸時代に出版された本)』を素材にして、その翻刻(くずし字を現代の通行する文字に直すこと)を通してくずし字を読めるようになるとともに、和歌についての専門的な知識と和歌の解釈の仕方の基本を学びます。
秋学期は、『宇治拾遺物語』所収の説話を取り上げて、他の文献に収められた類似説話と比較対照して、『宇治拾遺物語』の説話の特色がどのような点にあるのかを考え、それを発表します。文献資料の探索方法を学ぶとともに、適切な資料の提示方法、わかりやすい口頭発表の仕方を身につけます。

近代文学ゼミ

小堀 洋平 助教
小堀 洋平 助教

基本テーマ

作品の分析・解釈とその相互比較を通して、従来の日本近代文学史を問いなおす。

これまでの日本近代文学史は、小説・詩歌・戯曲・評論といったジャンル別で記述されることが多く、さらにそれらのジャンル内では、浪漫主義や自然主義といった流派の区分が、ながらく踏襲されてきました。しかし、ジャンルや流派を超えて複数の作品に見出される意外な共通点や、逆に同一のジャンルや流派に属するとされる諸作品のあいだに見出される重大な相違点はないでしょうか。こうした問題意識のもと、近代文学ゼミでは、従来の文学史の常識にとらわれずに、さまざまな作品を読解し、それらを互いに比較することを通して、新たな近代文学史への視点を探っていきます。

現代文学・図書館学ゼミ

岡野 裕行 准教授
岡野 裕行 准教授

基本テーマ

司書課程の授業内容を踏まえ、図書館に関するテーマをさらに深く掘り下げていく。

図書館という施設は単なる読書空間としての機能だけではなく、「人と人」あるいは「人と本」をつなぐためのコミュニティ空間としての役割が期待されています。1・2年生のときの司書課程の授業内容を踏まえながら、今日の図書館に求められている機能について、課題図書の輪読と参加者同士の発表をもとにしたディスカッション形式でゼミを進めます。図書館で働きたいと思っている人たちにとっての学びの機会を目指しつつ、これから先の「本のある空間」の可能性や、文学作品の出版流通に関する諸問題を議論することで、「文学」と「図書館」の二つのキーワードに関心のある人たちの知的好奇心を刺激します。

国語学ゼミ

加茂 正典 教授
齋藤 平 教授

基本テーマ

日本語をことばのダイナミックな流れの中で分析的にとらえて解明する。

日本語を分析するといっても、さまざまな角度からの考察があります。このゼミでめざしているのは、ひとつのことばについて徹底的にその性格を明らかにしようとすることです。昴(すばる)という星の名がありますが、これは方言で、むつら星とかごちゃごちゃ星と呼ばれてきました。見方によって六つに見えたり、数がわからずごちゃごちゃとした星という名前の付け方がされています。この星がどのように文学作品の中で描かれてきたのかや、生活の中でどのような役割を果たしてきたのかなど、言語科学だけにとどまらず文学や民俗学の方法なども使いながら、ことばの性格を明らかにしていくのです。

書道ゼミ

上小倉 一志 准教授
上小倉 一志 准教授

基本テーマ

中国書道史における書体・書風の変遷を石刻資料や歴代能書家の書を中心として学習していく。

我々が使用している漢字は、甲骨文・金文に始まり小篆・隷書・草書・行書・楷書とその姿を変えてきました。これら書体の変遷とそこで生まれた書の名品に見られる書風の違いを金文・石刻資料や現存する肉筆資料などをもとに学習します。さらに、歴代能書家の書風に大きな影響を与えたであろう時代的背景や地域風土、そして個々の人物像・人間関係などにも触れて行くことで、作者がどのような理念を持って書作したのかを探求し、書に対する時代的な考え方の違いやそれによって生み出された独特の表現法を理解してゆき、その技法を自らの作品制作にも生かしてゆくことが出来ることを目的としています。

漢文学ゼミ

菅野 覚明 教授
松下 道信 准教授

基本テーマ

漢文の読解力を養いつつ、道教を中心に中国の文化や思想に迫る。

漢文ゼミでは、『列仙全伝』というテキストを読んでいます。これは太古の仙人から、後世、活躍した著名な道士たちまで500人以上もの伝記を絵入りでまとめたもの。明末に中国で出版されるや、本書はすぐさま日本に伝わり、江戸時代にはよく読まれたようです。
漢文学ゼミではこの『列仙全伝』を使い、訓点をたどりつつ、そこに書かれた文章を分かりやすく読み進めていきます。その際、書かれている内容を正確に理解するのは当然ですが、その文章の背景まで迫っていくと、そこには思いがけない発見が待っていることもしばしば。ゼミの時間は時に深遠で、また時に不思議な道教の世界への冒険なのです。