国文学科

カリキュラム

国文学科 カリキュラム

最近の主な卒業論文テーマ

[上代]

  • 額田王の研究
    —蒲生野贈答歌を中心に—
  • 但馬皇女の研究

[中古]

  • 『源氏物語』の研究
    —合奏が映し出す〈男女の心のつながり〉—
  • 『源氏物語』の研究
    —「袖ふれし人」とは誰なのか—

[中世]

  • 勅撰和歌集における部立「神祇部」の成立過程について

[近世]

  • 鹿持雅澄の研究
    —『萬葉集古義』の注釈を通して—

[近代]

  • 川端康成『伊豆の踊子』論
    —なぜ「私」は彼女を「踊子」と呼ぶのか—
  • 三島由紀夫「春の雪」論
    —「絶対の不可能」をめぐって—

[現代]

  • 文学における恋愛の研究
    —異類婚姻譚について—
  • 童話の研究
    —「赤ずきん」の変遷について—

[国語学]

  • 長音の表記の研究
    −「ソーメン」「ラーメン」の事例を中心として−
  • 位相語の研究
    −「するめ」「あたりめ」について−

[漢文]

  • 「長恨歌」と「楊通幽伝」の関係について
  • 『捜神記』に見える泰山信仰について

[書道]

  • 揚州八怪について
    —金農と鄭燮にみる書の独自性
  • 北魏書についての研究
    —方筆と円筆の混在理由について—
 

教員一覧

氏名 専門分野
教 授 中川 照将 中古文学
 大島 信生 上代文学・国語学
 上小倉 一志 書道
 齋藤 平 日本語学
 田中 康二 近世文学
 深津 睦夫 中世文学
准教授  岡野 裕行 図書館情報学・現代文学
 小堀 洋平 近代文学
 千邑 淳子 図書館学
 松下 道信 漢文学・中国宗教思想(道教)
  ◯:学科主任  

ゼミナール(演習)

上代文学ゼミ

河野 訓 教授
大島 信生 教授

基本テーマ

日本最古の歌集、万葉集の研究方法を修得し、作品を正しく理解することが目標。

3年次のゼミでは、訓詁注釈に根ざした万葉集の研究方法を修得します。万葉集は漢字ばかりで書かれており、原本は存在しません。『校本万葉集』や注釈書を丹念に調べて、本文と訓を定めるところから研究は始まります。その本文や訓に異同のある語句や解釈の分かれるところが問題点となります。その問題点について考察を深め、自分自身の歌の解釈を示せるようにします。4年次のゼミでは、3年次に決めた卒業論文のテーマについて研究を進め、卒業論文の完成を目指します。2年間のゼミで、お互いに切磋琢磨しながら学問の醍醐味を味わってもらえたらと思います。

中古文学ゼミ

松本 丘 教授
中川 照将 教授

基本テーマ

『源氏物語』や『枕草子』の"解説"を疑ってみよう!

春学期は『源氏物語』、秋学期は『枕草子』を読みます。毎週各1名が担当箇所の現代語訳と、注釈書の解説を比較した資料を作成し、発表していきます。図書館や書店には、たくさんの解説書や注釈書が並んでいます。しかし、それらの解説を読み比べていくと、それらが必ずしも同じではないことに気づきます。となると、なぜそれらの解説が違っているのか。それぞれの解説は何を根拠に書かれているのか。そして、それらは本当に正しいのかについて考え直す必要があるでしょう。ゼミでは、発表と討議を通して、解説をそのまま受け入れるのではなく、ちょっと立ち止まって考え直す態度と能力を身につけます。

近世文学ゼミ

田中 康二 教授
田中 康二 教授

基本テーマ

江戸時代の文学作品をくずし字で読み、正確に解釈し、魅力を語る力を身に付ける。

3年生のゼミでは、春学期にくずし字の読解力と作品の解釈力を養い、秋学期には各自の関心に応じて文学作品を選定し、作品解析のアプローチを身に付ける。4年生のゼミでは、春学期に研究の対象や方法などを絞り込み、綿密な調査計画と執筆計画を立て、自信の持てる卒業論文を完成させる。

近代文学ゼミ

小堀 洋平 准教授
小堀 洋平 准教授

基本テーマ

作品の分析・解釈とその相互比較を通して、従来の日本近代文学史を問いなおす。

これまでの日本近代文学史は、小説・詩歌・戯曲・評論といったジャンル別で記述されることが多く、さらにそれらのジャンル内では、浪漫主義や自然主義といった流派の区分が、ながらく踏襲されてきました。しかし、ジャンルや流派を超えて複数の作品に見出される意外な共通点や、逆に同一のジャンルや流派に属するとされる諸作品のあいだに見出される重大な相違点はないでしょうか。こうした問題意識のもと、近代文学ゼミでは、従来の文学史の常識にとらわれずに、さまざまな作品を読解し、それらを互いに比較することを通して、新たな近代文学史への視点を探っていきます。

現代文学ゼミ

岡野 裕行 准教授
岡野 裕行 准教授

基本テーマ

「読書」や「メディア」の観点から、文学と図書館にまたがる領域について考える

文学作品が読者にどのように受容されてきたのかについて考えるには、私たちの読書のあり方やメディアの発達の歴史を問い直していく必要があります。どういった場所や時間に読者が本を読んできたのかという読書空間の問題、どういった媒体によって文学作品に触れることができるようになったのかという出版流通の発達や印刷技術の変遷の問題、誰が書物の生産・移動・保存に関わってきたのかという文学を提供する側の人たちの問題など、文学作品の流通に関わるできごとを読書やメディアの観点から捉え直していきます。また、読書空間の一つには図書館も含まれることから、司書課程の講義内容とも相互に理解が及ぶような内容を意識します。

国語学ゼミ

加茂 正典 教授
齋藤 平 教授

基本テーマ

日本語をことばのダイナミックな流れの中で分析的にとらえて解明する。

日本語を分析するといっても、さまざまな角度からの考察があります。このゼミでめざしているのは、ひとつのことばについて徹底的にその性格を明らかにしようとすることです。昴(すばる)という星の名がありますが、これは方言で、むつら星とかごちゃごちゃ星と呼ばれてきました。見方によって六つに見えたり、数がわからずごちゃごちゃとした星という名前の付け方がされています。この星がどのように文学作品の中で描かれてきたのかや、生活の中でどのような役割を果たしてきたのかなど、言語科学だけにとどまらず文学や民俗学の方法なども使いながら、ことばの性格を明らかにしていくのです。

書道ゼミ

上小倉 一志 教授
上小倉 一志 教授

基本テーマ

中国書道史における書体・書風の変遷を石刻資料や歴代能書家の書を中心として学習していく。

我々が使用している漢字は、甲骨文・金文に始まり小篆・隷書・草書・行書・楷書とその姿を変えてきました。これら書体の変遷とそこで生まれた書の名品に見られる書風の違いを金文・石刻資料や現存する肉筆資料などをもとに学習します。さらに、歴代能書家の書風に大きな影響を与えたであろう時代的背景や地域風土、そして個々の人物像・人間関係などにも触れて行くことで、作者がどのような理念を持って書作したのかを探求し、書に対する時代的な考え方の違いやそれによって生み出された独特の表現法を理解してゆき、その技法を自らの作品制作にも生かしてゆくことが出来ることを目的としています。

漢文学ゼミ

菅野 覚明 教授
松下 道信 准教授

基本テーマ

漢文の読解力を養いつつ、道教を中心に中国の文化や思想に迫る。

漢文ゼミでは、『列仙全伝』というテキストを読んでいます。これは太古の仙人から、後世、活躍した著名な道士たちまで500人以上もの伝記を絵入りでまとめたもの。明末に中国で出版されるや、本書はすぐさま日本に伝わり、江戸時代にはよく読まれたようです。
漢文学ゼミではこの『列仙全伝』を使い、訓点をたどりつつ、そこに書かれた文章を分かりやすく読み進めていきます。その際、書かれている内容を正確に理解するのは当然ですが、その文章の背景まで迫っていくと、そこには思いがけない発見が待っていることもしばしば。ゼミの時間は時に深遠で、また時に不思議な道教の世界への冒険なのです。