国文学科

学科概要

国文学科で学ぶこと

上代・中古・中世・近世・近代・現代にかけての幅広い時代の文学作品を解読する「国文学」と、日本語の構造や表現などを学ぶ「国語学」の二つを中心に、漢文学・書道・書物文化まで、さまざまな領域について学びます。各分野にそれぞれ少数精鋭のゼミを開講し、正確に文献を解釈する読解力と、美しく的確な表現力を培います。

幅広い分野に応用できる力

国文学・国語学を通して、自立した社会人に不可欠な「豊かな感受性」「柔軟な思考力」「的確な表現力」を身につけます。

読解力と表現力を学ぶ少人数ゼミ

9の専門分野にはそれぞれ少数精鋭のゼミが置かれ、正確に文献を解釈する読解力と、美しく的確な表現力を培います。

9の専門分野で国文学を学ぶ

上代から現代まで6つの時代の国文学と、国語学・漢文学・書道の合計9分野に専任教員を配しています。

自由に組み合わせられる3コース

「国語科教員」「国語・国文学」の2コースを設置しています。学生の興味に合わせ、自由に組み合わせて履修することが可能です。

学科Topics

教室で学ぶだけではありません。 多彩な学びを通して成長します。

フィールドワーク(研究旅行)

毎年、各ゼミはそれぞれの研究内容に合わせてユニークな研究旅行を行います。

●大島信生ゼミ[上代文学]

ゼミ旅行では、万葉集や古事記などの上代文学作品の故地をその年の研究テーマに応じて訪ねています。これまで九州・山陰・四国などに行きました。作品の舞台の土地に実際に行くことで作品の理解を深めることができます。

大島信生ゼミ

●中川照将ゼミ[中古文学]

『源氏物語』『枕草子』の舞台である京都を散策します。作品のなかで光源氏や清少納言が歩いている場所に行き、実際に歩きます。近いと思っていた場所が意外に遠かったり、作品内の距離と現実の距離の違いを体感できます。

中川照将ゼミ

●深津睦夫ゼミ[中世文学]

私たちのゼミでは、太平記・曽我物語などの舞台となった鎌倉・箱根・伊豆や、平家物語の舞台となった瀬戸内沿岸、あるいは、みちのくの歌枕(歌に詠まれた土地)である白河の関、松島、塩竃などを毎年訪ねています。

深津睦夫ゼミ

●小堀洋平ゼミ[近代文学]

フィールドワークでは、作品の舞台となった土地を実際に訪れたり、作家にかかわる生の資料が展示された文学館を観覧したりすることを通して、近代文学に対する理解を深めていきます。創作における「踏査」の重要性を説いたのは田山花袋ですが、研究においても、文学にかかわる様々な場所に足を運ぶことは、活字だけからでは分からない、思いがけない発見を私たちにもたらしてくれることでしょう。

小堀洋平ゼミ

●岡野裕行ゼミ[現代文学]

図書館、文学館、街の本屋、古本屋、ブックカフェなど、東京都内にあるさまざまな「本のある空間」を訪れることで、それらがなぜ世の中で必要とされ、どのような理念で運営され、どのようにして魅力的な空間をつくっているのかを実際に見て回ります。

岡野裕行ゼミ

●齋藤平ゼミ[国語学]

方言は身近で興味のあることばですが、その本格的な研究方法を学ぶ機会はあまりありません。このゼミでは、普段接することのあまり無い言語圏で調査をし、記録や解釈など、総合的にその方法を学びます。

齋藤平ゼミ

●松下道信ゼミ[漢文学]・上小倉一志ゼミ[書道]

中国の歴史や文化に実際に触れるため、書道ゼミと漢文ゼミのフィールドワークの行き先は、もちろん本番、中国。毎年、書道ゆかりの重要な石碑を見たり、漢文学の理解に欠かせない儒教や道教に関係する史蹟を訪れています。

松下道信ゼミ・上小倉一志ゼミ

文学散歩

毎年、全国の文学作品ゆかりの地を訪ね歩く文学散歩。平成29年度は「しほさゐ浪漫」と題して、午前は三重県鳥羽市内を散策、午後は観光船に乗って離島の神島を訪れました。鳥羽市は江戸川乱歩のゆかりの地としても知られ、「鳥羽みなとまち文学館」には乱歩愛用の品々が展示されています。神島は三島由紀夫の『潮騒』の舞台となった場所です。文字からだけではわからない作品の空気感を実体験できる貴重な機会となっています。

文学散歩

ビブリオバトル

近頃話題のビブリオバトルとは、参加者が好きな本について紹介し、聞き手がその本を「どれだけ読みたくなったか」で競う、知の格闘技。国文学科では授業にビブリオバトルを取り入れ、読解力と言葉による表現力の向上に役立てています。

ビブリオバトル

コース紹介

国語・国文学コース

上代から近現代の文学作品を読解することで、国文学の歴史や作品,作者の背景を知り、日本語の構造や表現を身につけるほか、書道や漢文学を通じた中国からの文化的影響や、ことばを記録し伝えるための書物文化などについて学びます。豊かな感受性と思考力、表現力を培うことで、ことばの持つ力を社会のなかで広く応用できる力を修得します。

国語・国文学コース
国語・国文学コース
何を学ぶのか
  • 幅広いジャンルと各時代にわたる作品の読解と解釈
  • 国文学の歴史と思想
  • 日本語の構造と変遷
  • 的確な表現の方法
  • 作品に表現された日本人の精神性
  • 文学と芸能の関わり
  • 書物の歴史と書籍・出版文化
  • 日本と中国の文化的な関わり
  • 地域の文化振興を促す方法と考え方
どう学ぶのか
  • 一字一句を大切に読み、作品と言葉の意味を正しく解釈する。
  • 研究文献などの読解を通して、人間の思考には多様性があることを知る。
  • 作品研究や言語研究を通じて、方法の独創性を養う。
  • 的確で美しい表現の方法を発表や論文執筆を通じて身につける。
  • 資料を収集・分析し、作品や言葉の背景にある歴史・文化・精神を探る。
  • 関係のある地域や都市、史跡などを探訪し、風土との関わりを考察する。
  • 図書館司書や文化行政の担当者として必要な知識を、理論と技術の両面から学ぶ
 
将来の進路
  • 専門性を高めるための大学院進学
  • 国語の表現力を活かした企業人
  • 文化行政に携わる自治体職員
  • 図書館司書
  • 学校司書
  • 図書や図書館と関わる民間企業

国文学科の就職・資格についてはこちらでご覧ください。

国語科教員コース

中学校·高等学校の国語教員になることを目標として、教壇に立てるようになることを目指します。学ぶことの楽しさを自らが知り、ことばへの知的探求を続けることで、人に教える立場で国語・国文学に関わり続けていくための力を身につけます。正確な読解力と豊かな表現力を培うことで、それらを学校教育の現場で活用できる力を修得します。

何を学ぶのか
  • 中学・高校の「国語」に必要な専門的な知識
  • 中学・高校の「国語」に必要な読解と解釈の応用
  • 中学「国語」・高校「書道」に必要な書写に関する専門的な知識・技術と指導法
  • 作文指導などに活用できる実践的な文章表現の方法
  • 国語科教員に必要な実践的なプレゼンテーションの方法
どう学ぶのか

国語・国文学コースの内容に加えて、法令で定められた国語免許取得に必要な「教科に関する科目」を履修する

  • 国語学(音声言語及び文章表現に関するものを含む。)
  • 国文学(文学史を含む。)
  • 漢文学
  • 書道(書写を中心とする。)
 
将来の進路
  • 中学校・高等学校の国語科教員
  • 高等学校の書道科教員
  • 小学校教員

国文学科の就職・資格についてはこちらでご覧ください。

講義の特色

講義の特色
講義の特色

国語学概論Ⅰ[齋藤平]

日本語を学ぶための基礎固め

日本語を言語科学の立場から考える授業。音声・音韻・表記・文法・語彙などを対象に、基本的な体系や規則性の究明を行います。「言葉の海」を進むための羅針盤と海図のように、国語学の基礎となる授業です。

古典文学講読ⅠB [中川照将]

源氏物語の世界を堪能する

世界的に有名な作品なのに、内容はあまり知られていない『源氏物語』。本講義では、同作品の第一部・二部の概要と魅力を学ぶと同時に古典独特のリズムを体感し、古典文学を身近に感じてもらえるように指導します。

近代文学講読ⅠA [小堀洋平]

近代文学作品を鑑賞する力を養う

近代文学の文章を、言葉や表現、文体、リズムなどに注目しながら読むことで、正確な読解力を修得します。また作品の時代背景や問題意識、表現上の試みにも着目しながら学び、作品を鑑賞する力を身につけます。

専門演習ⅠH [松下道信]

漢文学を読みこなす技術を修得

漢文学の研究には、原典である漢文の読解は必須。本演習では中国の道教にまつわる伝記話集『列仙全伝』を輪読し、漢和辞典の使い方や中国古典の学問スタイルなどを学び、本格的な漢文読解の技術の修得をめざします。

国文学史概説Ⅰ・Ⅱ[国文学科教員オムニバス]

文学作品を読み解く手がかりを見つける

「国文学史概説Ⅰ」では、上代・中古・中世について、実際の作品に実際にふれながら、数多くのジャンル・作品・作家・文学事象について解説。「国文学史概説Ⅱ」では、近世・近代・現代の日本文学史を概説します。

書Ⅳ(作品制作)[上小倉一志]

書で自らを表現する力を養う

書道を指導するための専門技術を高めるとともに、臨書(古典を手本に書き写すこと)によって伝統的な書法を理解し、作品として表現する力を養います。また漢字に関する知識の修得と、深い理解をめざします。