神道学専攻文学部研究科

目的

神道精神を身につけ、日本文化の歴史と伝統を研究することにより、神道に関わる深い造詣を有する神職及び広い視野から神道を研究する能力を有する人材を育成する。

博士前期課程(令和5年度参考)

基幹科目

授業科目 形態 単位数
神道学研究基礎論 講義 2
神道学研究法演習 演習 2
神道思想特殊講義Ⅰ 講義 2
神道思想特殊講義Ⅱ 講義 2
祭祀学特殊講義Ⅰ 講義 2
祭祀学特殊講義Ⅱ 講義 2
神道史特殊講義ⅠA 講義 2
神道史特殊講義ⅠB 講義 2
神道史特殊講義ⅡA 講義 2
神道史特殊講義ⅡB 講義 2
神道史特殊講義ⅢA 講義 2
神道史特殊講義ⅢB 講義 2
神道史特殊講義ⅣA 講義 2
神道史特殊講義ⅣB 講義 2
神道古典特殊講義Ⅰ 講義 2
神道古典特殊講義Ⅱ 講義 2
宗教学特殊講義Ⅰ 講義 2
宗教学特殊講義Ⅱ 講義 2
神道思想研究演習Ⅰ 演習 2
神道思想研究演習Ⅱ 演習 2
祭祀学研究演習Ⅰ 演習 2
祭祀学研究演習Ⅱ 演習 2
神道史研究演習ⅠA 演習 2
神道史研究演習ⅠB 演習 2
神道史研究演習ⅡA 演習 2
神道史研究演習ⅡB 演習 2
神道史研究演習ⅢA 演習 2
神道史研究演習ⅢB 演習 2
神道史研究演習ⅣA 演習 2
神道史研究演習ⅣB 演習 2
神道古典研究演習Ⅰ 演習 2
神道古典研究演習Ⅱ 演習 2
宗教学研究演習Ⅰ 演習 2
宗教学研究演習Ⅱ 演習 2

(令和5年度参考)

展開科目

授業科目 形態 単位数
課題研究(研究指導)Ⅰ 演習 2
課題研究(研究指導)Ⅱ 演習 2

(令和5年度参考)


教授 河野 訓(かわの さとし)

所属学会◆

日本宗教学会、日本印度学仏教学会、日本道教学会、神道史学会、日本仏教学会

主な著書◆

『観音経事典』(共編著、平成7年11月、柏書房)
『逆引仏教語事典』(共編、平成7年2月、柏書房)
シリーズ・東アジア仏教第1巻『東アジア仏教とは何か』(共著、平成7年4月、春秋社)
『漢梵法華経索引』(共編、平成15年2月、いんなぁとりっぷ社)
『初期漢訳仏典の研究』(平成18年3月、皇學館大学出版部)
『漢訳仏伝研究』(平成19年3月、同)
『中国の仏教 受容とその展開』(平成20年3月、同)
『新アジア仏教史06中国Ⅰ南北朝 仏教の東伝と受容』(共著、平成22年12月、佼成出版社)
『世界宗教百科事典』(共編著、平成24年12月、丸善)
『宗教都市伊勢における神仏分離と寺院・神祠の景観変化に関する歴史的研究』(平成25年3月、科研報告書)
『明治維新期の神仏分離政策の波及と宗教都市伊勢の神仏分離』(平成28年3月、科研報告書)
『明治維新期の宗教都市伊勢の変容と府・藩・県における神仏分離政策の展開』(平成31年3月、科研報告書)

主な論文◆

「神道系教団の社会奉仕活動とその理念」(『皇學館大学神道研究所紀要』 第19輯、平成15.3)
「神道系教団の社会奉仕活動とその理念(二)」(『皇學館大学神道研究所紀要』 第20輯、平成16.3)
「古代日本人の霊魂観」(『論集 カミとほとけ -宗教文化とその歴史的基盤- 』 ザ・グレイトブッダ・シンポジウム論集第三号、平成17.12)
「日本の宗教文化」(『日本言語文化研究会論集』 第3号、平成19.9)

担当科目◆

宗教学研究演習I・II

日本の宗教を語るうえで仏教を抜きにして論じることはできない。この演習では、古代から護国三部経として重用された仏典である『法華経』を読む。書き下し、現代語訳は多数、出版されているが、鳩摩羅什の訳した漢訳仏典「妙法蓮華経」をテキストとして、日本で特に重要視された箇所や文学性豊かな法華七喩について読み進める。

宗教学特殊講義I・II

インドで発生し、東アジアに大きな影響を与えた宗教に仏教がある。しかし、仏教が東アジアに伝来する以前にすでに中国には儒家思想や道家思想など種々の高度な思想があり、宗教的にも独自のものをもっていた。仏教が中国に流入すると、周辺民族は「えびす」(胡、夷など)であると見る中華思想を有していた中国思想界は仏教をえびすの教えとして排除しようとする。その一方で、中国在来の教えとして道教が宗教のかたちを取り始め、仏教と対抗しようとする。この演習では、儒、仏、道三教の交渉史を扱う。


教授 板井 正斉(いたい まさなり)

所属学会◆

神道宗教学会、神道宗教学会、「宗教と社会」学会

主な著書◆

単著『ささえあいの神道文化』弘文堂、平成23年
共編著『ケアとしての宗教』明石書店、平成25年

主な論文◆

「地域神社における被災状況の空間的特性に関する一考察 -「宮城県被災神社一覧」を用いて -『神道宗教』264・265号、25-47頁」
「「推定宗教法人データ」による寺社半径500 m内 推定人口のGIS分析」『宗教と社会』25、127-134頁。

担当科目◆

神道史特殊講義ⅣA・B

現代神道史に関する諸課題について、神社本庁の調査・報告書や関連領域の論文等を講読し、地域神社をめぐる社会変容の影響について、課題の認識力と学術的動向の把握能力を養う。

神道史研究演習ⅣA・B

現代神道史に関する諸課題について、主に神社本庁の調査・報告書(『神社に関する意識調査報告書』等)を手がかりに、地域神社をめぐる社会変容の影響について分析・考察する。


教授 加茂 正典(かも まさのり)

所属学会◆

神道史学会、文化史学会

主な著書◆

『日本古代即位儀礼史の研究』(思文閣出版、平成11年2月)
『神道資料叢刊九 鈴木重胤紀行文集一・二・三・四』(皇學館大学神道研究所、共編著、平成15年2月/平成18年3月/平成21年3月/平成30年3月)
『江戸時代の神宮と朝延』(皇學館大学出版部 令和2年3月)
『小原家文庫資料目録』(皇學館大学佐川記念神道博物館、共編書、平成22年3月)
『訓読注釈 儀式践祚大嘗祭儀』(共著、思文閣出版、平成24年6月)

主な論文◆

「外宮三節祭由貴大御饌私注 ー「粢」考ー」(「皇學館大学神道研究所紀要」16、平成12年3月)
「斎宮歴史博物館所蔵「貞享四年大嘗会悠紀・主基廻立殿之惣図 出 御前催之図」」(「斎宮歴史博物館研究紀要」12、平成15年3月)
「鈴鹿家所蔵『貞享四年〔丁卯〕十一月十六日〔辛卯〕大嘗会悠紀殿御手水具〔并〕神膳等儲居案図』考証」(「皇學館大学神道研究所所報」66、平成16年3月)
「神道研究所所蔵山田以文校訂『貞観儀式』十巻」(「皇學館大学神道研究所所報」83、平成24年12月)

担当科目◆

神道学研究法演習

主として文献資料を用いておこなう神道学の研究法を説明します。様々な神道事象を示す諸資料を精確に読解して、論文として再構成できることを演習の目的とします。多くの辞典類、膨大な資料集を駆使して、日本文化の核心に位置する神道への理解を深めます。

神道史特殊講義ⅠA・B

日本古代の朝廷祭祀・儀式研究として、『(貞観)儀式』巻二・三・四の「践祚大嘗祭儀」、巻五の「譲国儀」・「天皇即位儀」、及び関連する『延喜式』巻七「践祚大嘗祭式」その他を精確に講読します。本特殊講義は、天皇即位式の儀式実態・史的展開とその意義、大嘗祭の祭儀実態・史的展開とその意義、さらには、即位式と大嘗祭の関係と相違に着目して、日本文化の特質を論究すること、また、漢文資料読解に習熟することも主題とします。


教授 中山 郁(なかやま かおる)

所属学会◆

日本宗教学会、日本山岳修験学会、神道宗教学会、大学教育学会

主な著書◆

『修験と神道のあいだ―木曽御嶽信仰の近世・近代』(弘文堂、平成19年)
『木曽のおんたけさん―その歴史と信仰』(共著、岩田書院、平成21年)
『教員力ステップアップ講座 あなたの授業を豊かにする究極の一冊』(共著、國學院大學教育開発推進機構、平成26年)

主な論文◆

「遺骨収集の「再開」と戦友会 -東部ニューギニア戦友会の活動を中心として-」(『戦争社会学研究』第2巻、平成30年)
「陸軍における職場慰霊と英霊観」(阪本是丸責任編集『昭和前期の神道と社会』弘文堂、平成28年)
『「祭」と「教」の間で-教派神道と皇典講究所・國學院』(『神社新報』 3250、3251、3552号、平成27年)

担当科目◆

神道学研究基礎論

本授業では、博士課程プログラムでの就学に必須となる研究者としての基礎知識を講義するとともに、学会における基本的な発表方法のトレーニングを行う。

祭祀学特殊講義Ⅰ・Ⅱ

この授業では、日本における民俗宗教「修験道」の展開について、とくに山の祭祀者としての修験者の側面に留意しつつ講義をおこないます。そのうえで、近年の修験道研究に見られる、既存のパラダイムを破り新たな研究を打ち立てようとする動きについて紹介します。これを通じて受講学生は先行研究の批判と新たな視座の立て方についてのモデルケースを知ることになりましょう。

祭祀学研究演習Ⅰ・Ⅱ

この授業では、日本における民俗宗教「修験道」の展開について、とくに山の祭祀者としての修験者の側面に留意しつつ講義をおこないます。そのうえで、近年の修験道研究に見られる、既存のパラダイムを破り新たな研究を打ち立てようとする動きについて紹介します。これを通じて受講学生は先行研究の批判と新たな視座の立て方についてのモデルケースを知ることになりましょう。


教授 新田 均(にった ひとし)

所属学会◆

日本公法学会、比較憲法学会、憲法学会、日本宗教学会、宗教法学会、日本思想史学会

主な著書◆

『近代政教関係の基礎的研究』大明堂
『「現人神」「国家神道」という幻想』PHP研究所

主な論文◆

「近代政教関係研究についての一試論」『皇學館論叢』31-1
「『国家神道』論の系譜」(上)(下)『皇學館論叢』32-1・2
「近代日本政教関係の時代区分について」
憲法政治学研究会編『近代憲法への問いかけ』成蹊堂

担当科目◆

神道史特殊講義ⅢA・B

近代日本の政教関係について、私自身の博士論文を中心にその他の論文を併用しながら講義する。近代日本の政教関係についての詳しい知識の他に、修士論文をまとめていく際の要点についても講義する。

神道史研究演習ⅢA・ⅢB

私の修士論文や博士論文その他の論文を読解してレジュメ発表してもらうことを通じて、近代の神道史やその研究史の専門知識を修得してもらうと同時に、修士論文をまとめていく上での要点を自覚できるようにする。


教授 橋本 雅之(はしもと まさゆき)

所属学会◆

萬葉学会、上代文学会、古事記学会

主な著書◆

『風土記-日本人の感覚を読む-』平成28年10月 角川選書
『風土記上』平成27年6月 角川ソフィア文庫(共著)
『日本人の〈原罪〉』平成21年1月 講談社現代新書(共著)
『古風土記の研究』平成19年1月 和泉書院
『古風土記並びに風土記逸文語句索引』平成11年10月 和泉書院

主な論文◆

「古風土記における過去と現在」平成13年1月
「古風土記の世界観と編纂思想」平成14年9月
「古風土記における地理と説話」平成15年11月
「『常陸国風土記』の文体-「存」を中心にして-」平成21年7月

担当科目◆

神道古典特殊講義Ⅰ・Ⅱ

古事記・日本書紀・風土記を中心として、日本神話や説話伝承の特色、宗教的・文化的意義について講義します。最新の研究成果を紹介しながら、これからの研究方法を考えていきたいと思います。

神道古典研究演習Ⅰ・Ⅱ

特殊講義をベースとして、古典テキストの訓話注釈をおこないます。古典資料の読み方、中国文学の影響などの多方面からテキストクリティークをおこない、研究者として調査方法をマスターしてもらいます。


教授 松本 丘(まつもと たかし)

所属学会◆

神道史学会、神道宗教学会、明治聖徳記念学会、鈴屋学会 ほか

主な著書◆

『尚仁親王と栗山潜鋒』平成16年5月 神道史学会
『垂加神道の人々と日本書紀』平成20年7月 弘文堂
『神道資料叢刊十八 橘家神道未公刊資料集一』 令和4年3月 皇學館大学神道研究所

主な論文◆

「近世に於ける祭政一致思想の展開」(阪本是丸編『国家神道再考』平成18年10月 弘文堂)

担当科目◆

神道史特殊講義Ⅰ・Ⅱ

江戸時代に隆盛した垂加神道関係の書物を用いながら、山崎闇斎を始めとする同神道派諸家の思想について考える。

神道史研究演習Ⅰ・Ⅱ

江戸時代中期に起こった宝暦・明和事件関連の諸資料を講読し、当時の朝幕関係や尊王思想の実際について考察する。


博士後期課程(令和5年度参考)

基幹科目

授業科目 形態 単位数
神道思想特殊研究Ⅰ 演習 2
神道思想特殊研究Ⅱ 演習 2
祭祀学特殊研究Ⅰ 演習 2
祭祀学特殊研究Ⅱ 演習 2
神道史特殊研究ⅠA 演習 2
神道史特殊研究ⅠB 演習 2
神道史特殊研究ⅡA 演習 2
神道史特殊研究ⅡB 演習 2
神道史特殊研究ⅢA 演習 2
神道史特殊研究ⅢB 演習 2
神道史特殊研究ⅣA 演習 2
神道史特殊研究ⅣB 演習 2
神道古典特殊研究Ⅰ 演習 2
神道古典特殊研究Ⅱ 演習 2
宗教学特殊研究Ⅰ 演習 2
宗教学特殊研究Ⅱ 演習 2

(令和5年度参考)

展開科目

授業科目 形態 単位数
特殊課題研究Ⅰ 演習 2
特殊課題研究Ⅱ 演習 2
特殊課題研究Ⅲ 演習 2
特殊課題研究Ⅳ 演習 2
特殊課題研究Ⅴ 演習 2
特殊課題研究Ⅵ 演習 2

(令和5年度参考)


教授 河野 訓(かわの さとし)

神道史特殊講義Ⅰ・Ⅱ

インドで発生し、東アジアに大きな影響を与えた宗教に仏教がある。インドから中国に伝えられた仏教は中国の文化と接し、少しながら中国化して土着する。中国においてどのように受容され、その一方で変質していったのかを種々の側面から考える。主な論点は讖緯思想・原始道教と仏教、三玄の学と格義仏教、『老子化胡経』と 『清浄法行経』、儒教の倫理思想と仏教経典、中華思想との相克、東普時代の出家論争、大乗仏教の受容と出家論争、輪廻と神滅神不滅などである。異文化の中で定着していく様を諸文献を通して読み解いていく。


教授 加茂 正典(かも まさのり)

神道史特殊研究ⅠA・ⅠB

日本古代の朝廷祭祀・儀式研究として、『(貞観) 儀式』巻二・三・四の「践祚大嘗祭儀」、巻五の「譲国儀」・「天皇即位儀」及び関連する『延喜式』巻七「践祚大嘗祭式」その他を精確に講読します。本特殊講義は、天皇即位式の儀式実態・史的展開とその意義、大嘗祭の祭儀実態・史的展開とその意義、さらには、即位式と大嘗祭の関係と相違に着目して、日本文化の特質を論究すること、また、漢文資料読解に習熟することも主題とします。


教授 新田 均(にった ひとし)

神道史特殊研究ⅢA・ⅢB

前期課程で行った講義や演習の基礎の上に、近代神道の特徴、意義、問題点をさらに深く理解し、調査研究することを目的とする。特に、先行学説の整理検討の仕方、既成概念の枠を超える発想、着実な事実把握の要点、論文執筆の上で必要な技術についての理解を深めるように指導していきたい。


教授 橋本 雅之(はしもと まさゆき)

神道古典特殊研究Ⅰ・Ⅱ

特殊講義をベースとして、古典テキストの訓話注釈をおこないます。古典資料の読み方、中国文学の影響などの多方面からテキストクリティークをおこない、研究者としての調査方法をマスターしてもらいます。


教授 松本 丘(まつもと たかし)

神道史特殊研究ⅠA・ⅠB

特殊講義をベースとして、古典テキストの訓話注釈をおこないます。古典資料の読み方、中国文学の影響などの多方面からテキストクリティークをおこない、研究者としての調査方法をマスターしてもらいます。