国史学専攻

目的

 日本の歴史と伝統に根ざした祖国愛の精神を基軸とし、史料主義・原典主義にたって、バランスのとれた中正なる歴史認識を確立することによって、日本人として多様な現代社会を冷静に読み解き、将来を展望する見識ある人材を育成する。

博士前期課程

基礎科目

授業科目 形態 単位数
国史学基礎論(史学史) 講義 2
国史学研究法Ⅰ(史料論) 講義 2
国史学研究法Ⅱ(資料論) 講義 2
関係外国史特殊講義 講義 2
国史概説 講義 2
古文書学 講義 4

(平成26年度参考)

基幹科目

授業科目 形態 単位数
日本古代史特殊講義 講義 4
日本中世史特殊講義 講義 4
日本近世史特殊講義 講義 4
日本近代史特殊講義 講義 4
日本現代史特殊講 講義 4
特殊文献講 講義 4
日本古代史研究演習 演習 4
日本中世史研究演習 演習 4
日本近世史研究演習 演習 4
日本近代史研究演習 演習 4
日本現代史研究演習 演習 4
特殊文献演習 演習 4

(平成26年度参考)

展開科目

授業科目 形態 単位数
課題研究(研究指導) 演習 4
関係外国史研究演習 演習 2

(平成26年度参考)


学長 清水 潔(しみず きよし)

所属学会◆

神道史学会(代表)、芸林会(委員)、法制史学会、木簡学会、日本古文書学会、延喜式研究会

主な著書◆

『類聚符宣抄の研究』昭和57・国書刊行会(単著)
『新校本朝月令』平成14・神道研究所(単著)
『式内社調査報告 総索引』平成7・皇學館大学出版部(単編)
『新訂増補国書逸文』平成7・国書刊行会(共編)
『名張市史 資料編 古代』平成24年(共編)名張市

主な論文◆

「国史について」(『皇學館論叢』7巻1号、昭和49.2)
「清涼記と新儀式と天暦蔵人式」(『皇學館論叢』9巻2号、昭和51.2)
「『江家次第』大嘗会記事の性格とその成立」(『続大嘗祭の研究』平成1.6)、「本朝月令の成立」(『皇學館大学神道研究所紀要』17輯、平成13.4)

担当科目◆

国史学基礎論(史学史)

 日本歴史学の歩みを、主に歴史書の編述を通観することによって把握し、時代ごとの歴史意識や問題点、歴史研究の意味について考察する。

特殊文献講義

 奈良・平安時代初期に成立した日本の古典籍文献がその後、平安貴族社会にいかに読みつがれ受容されていったかを、漢籍受容史との関連で捉えながら、当時の文化思想の形成や学問観に与えた影響を考察する。

特殊文献演習

 平安中期の優れた明法家の撰述にかかる『本朝月令』『政事要略』を講読しながら、古代朝儀史の展開および法制文化史に関する諸問題について考察する。

教授 上野秀治(うえの ひではる)

所属学会◆

史学会、社会経済史学会、日本古文書学会、地方史研究協議会、芸備地方史研究会、中央史学会、日本歴史学協会

主な著書◆

『三重県の歴史』(共著)2000.7 山川出版社
『四日市市史 近世編』(共著)4冊1991.3~1999.3 四日市市
『東久世通禧日記』(翻刻)3冊 1992.1~1995.3 霞会館

主な論文◆

「大名分家の基礎的考察」(『徳川林政史研究所研究紀要』昭和47年度 徳川黎明会 昭和48.3)
「大名家格制についての問題点」(『金鯱叢書』創刊号 徳川黎明会 昭和49.3)
「明治初期尾張徳川家の経済構造」(『社会経済史学』第41巻第5号 社会経済史学会 昭和51.3)
「江戸城登城日をめぐる幕藩関係」(『徳川幕府と巨大都市江戸』東京堂出版 平成15.10)
「江戸時代初期山田奉行設置の意義」(『近世の伊勢神宮と地域社会』岩田書院 平成27.3)

担当科目◆

日本近世史研究演習

 徳川綱吉の一代記である「常憲院贈大相国公実紀」をテキストに、江戸幕府の支配構造や幕藩関係を、史料に基づいて考察していく。各時代に共通する問題も出てくるので、受講生皆と議論していく。

日本近世史特殊講義

 柳沢吉保編纂の徳川綱吉一代記である「常憲院贈大相国公実紀」を利用しながら、江戸幕府の支配機構や、将軍と大名・旗本との主従関係を具体的に研究する。

教授 岡野友彦(おかの ともひこ)

所属学会◆

国史学会、日本古文書学会、中世史研究会、日本史研究会、戦国史研究会、史学会、歴史学研究会、日本宗教文化史学会

主な著書◆

『家康はなぜ江戸を選んだか』1999.9 教育出版
『中世久我家と久我家領荘園』2002.10 続群書類従完成会
『源氏と日本国王』2003.11 講談社現代新書
『北畠親房-大日本は神国なり-』2009.10 ミネルヴァ日本評伝選
『院政とは何だったか』2013.3 PHP新書

主な論文◆

「家康生涯三度の源氏公称・改姓」(二木謙一編『戦国織豊期の社会と儀礼』2006.4 吉川弘文館)
「伊勢中世都市の歴史的位置づけ」(『中世都市研究』13号 2007.9 新人物住来社)
「修理職領から禁裏領へ」(坂田聡編『禁裏領山国荘』2009.12 高志書院)
「権門都市宇治山田と地域経済圏」(『年報中世史研究』 2013.5 中世史研究会)

担当科目◆

国史学研究法Ⅰ(史料論)

 国史学の研究方法論を、主として文献史料から論ずる。具体的には、本学所蔵等の古文書原本を用いて、国史学研究に利用可能な史料のあり方について、できる限り実物に即した形で講じていく。

日本中世史特殊講義

 「日本中世史の諸問題」と題し、教員(岡野)と受講生が交代でそれぞれ用意したテーマについて報告し、それを題材として討議する。学会発表のプレ報告や修士論文の作成に向けた中間報告も実施する。

日本中世史研究演習

 室町時代の皇族、伏見宮貞成親王の日記『看聞御記』を講読し、中世後期の公家社会について考察する。また各自が毎回用意した史料に基づく報告も併せて行い、全体で討議する。修士論文の作成に向けた中間報告も実施する。

教授 岡田 登(おかだ のぼる)

所属学会◆

日本考古学協会、木簡学会、日本文化財科学会、日本歴史地理学会、神道史学会、考古学研究会、日本旧石器学会・祭祀考古学会ほか

主な著書◆

『四日市市史』第2巻・3巻 史料編・考古Ⅰ・Ⅱ(共著)1988.3、1992.3 四日市市
『磯部町史』上・下巻(共著)1997.9 磯部町
『多度町史』資料編1 考古・古代・中世(共著) 2002.3 多度町
『倭姫命について』2002.3 伊勢神宮崇敬会
『伊勢市史』第6巻 考古編(共著) 2011.3 伊勢市

主な論文◆

「奈良三彩小壷出土の多気町クツヌイ遺跡をめぐって‐東大寺大仏造立と伊勢神宮‐」(『史料』165号・2000.2・皇學館大学史料編纂所)
「壬申の乱及び聖武天皇伊勢巡幸と北伊勢‐朝明郡家跡の発見を契機として‐」上・下(『史料』191・192号・2004.6.8・皇學館大学史料編纂所)
「伊勢朝日郎の誅伐と宝塚古墳群」(『神道史研究』第53巻2号・2005.10・神道史学会)
「古代伊勢国と物部氏について」(『皇學館論叢』第42巻2号・2009.4・皇學館大学人文学会)

担当科目◆

国史学研究法Ⅱ(資料論)

 歴史的事実を実証的に明らかにする上で、文献資料以外にどのようなものがあるかを紹介し、考古資料(遺跡・遺物)、伝世資料(美術・工芸・建築・民俗品)を中心に、具体例を掲げて論じ、幅広い方向から歴史解釈ができることを学ぶ。

日本古代史特殊講義

 古代の伊勢神宮史を明らかにしながら、我国の古代国家史の流れを考究する。『日本書紀』を始めとする六国史・『萬葉集』などの文献資料と考古学資料とを併用して論じる。本学所在地の伊勢の歴史的意義について、併せて考究する。

日本古代史研究演習

 日本古代史を研究する上で、その基本とすべき文献は色々とあるが、古代国家の枠組みを規定した律令格式のうち、臨時法令を法典化した格について学ぶ。学ぶに当たっては、『類聚三代格』(神社事)を精読し、古代における諸制度変遷の歴史を学ぶ。

教授 田浦雅徳(たうら まさのり)

所属学会◆

史学会、軍事史学会、日本国際政治学会

主な著書◆

『植民地帝国日本の法的展開』2004.6 信山社出版(共著)
『日本近代史の再構築』1993.4 山川出版社(共著)

主な論文◆

「楠部・中村の近代文書」(『伊勢神宮領農村文書調査報告書Ⅰ』2008.3伊勢市教育委員会)
「高橋亀吉の日本資本主義経済『行詰』論」(『皇學館論叢』第38巻4号 2005.8)
「明治初期刑法おける明清律の影響について」(『日中律令制の比較研究』2003.4 科研報告書12490033)

担当科目◆

日本現代史特殊講義

 近代文書、とくに井上馨宛伊藤博文書簡を解読しながら、史料の背景をさぐり、書簡のもつ歴史的意味を考察する。

日本現代史研究演習

 昭和戦前期の外交文書や軍関係の文書を用いて、外交官や軍人たちによる対外政策の樹立と施行過程について各自報告する。また修論の中間報告も適宜行っていく。

教授 松浦光修(まつうら みつのぶ)

所属学会◆

神道史学会、日本思想史学会、鈴屋学会、明治聖徳記念学会

主な著書◆

『大国隆正の研究』(神道文化会)平成13年
編著『大国隆正全集』第8巻(図書刊行会)平成13年
『やまと心のシンフォニー』(図書刊行会)平成14年
『夜の神々』(彗文社)平成17年
『日本の心に目覚める五つの話』(明成社)
『[新訳]南洲翁遺訓・西郷隆盛が遺した「敬天愛人」の教え』(PHP研究所)
『[新訳]留魂録・吉田松陰の「死生感」』(PHP研究所)
『日本は天皇の祈りに守られている』(致知出版社)
『[新釈]講孟余話・吉田松蔭、かく語りき』(PHP研究所)

主な論文◆

「大国隆正における国学四大人観の形成課程」(『日本思想史学』第17号・昭和60年)
「『学統弁論』の成立‐安政4年の大国隆正」(『芸林』第50巻第1号・平成13年)
「国学者の孔子観‐宣長篤胤を中心として‐」(『神道史研究』第52巻第2号・平成16年)
「吉田松陰と大国隆正ー幕末維新期における国学(皇学)思想史の一側面」(『皇學館史学』第28号・平成25年)

担当科目◆

日本近代史研究演習

 著明な思想家、政治家などの文政年間から、明治初年までの、遣文を、年代を追って読みつつ、明治維新に至るまでの具体的な思想の流れを考察する。

日本近代史特殊講義

 垂加神道、水戸学、復古神道などの諸文献を読解しつつ、近世の尊王思想の特質を明らかにし、明治維新の思想的な前程を考察する。

教授 荊木美行(いばらき よしゆき)

所属学会◆

延喜式研究会、大阪歴史学会、続日本紀研究会、日本書紀研究会、風土記研究会、法制史学会、木簡学会

主な著書◆

『初期律令官制の研究』(和泉書院、平成3.2)
『古代天皇系図』(燃焼社、平成6.9)
『『日本書紀』とその世界』(燃焼社、平成6.12)
『律令官制成立史の研究』(国書刊行会、平成7.8)
『古代史研究と古典籍』(皇學館大学出版部、平成8.9)
『令集解私記の研究』(汲古書院、平成9.3)
『風土記逸文の文献学的研究』(皇學館大学出版部、平成14.3)
『記紀と古代史料の研究』(国書刊行会、平成20.2)
『風土記研究の諸問題』(同上、平成21.2)
『日本書紀〈神代巻〉を読む』(非売品、平成21.8、共著)
『令義解の受容と研究』(汲古書院、平成22.2)ほか多数。

主な論文◆

「大庭修博士和中国法制史的研究」(『中国伝統法律再探討国際研討会曁中国法律史学会2007年学術年会文集』下巻所収、平成19.11)
「『丹後国風土記』とその残缺」(『國文學‐解釈と教材の研究』54-7、平成21.5)
「九州風土記の成立をめぐって」(『風土記研究』33、平成21.6)
「承和九年の広湍秋麻呂売券をめぐって‐伊藤寿和氏「大和国の条里関連史料についての基礎的研究」にふれて‐」(『皇學館大学史料編纂所報 史料』222、平成21.8)
「記紀皇統譜の比較研究」(『皇學館大学紀要』48、平成22.3)

担当科目◆

日本古代史特殊講義

 奈良時代の基礎史料である『続日本紀』に親しみ、そこにしるされた記事について、これまでの研究を整理しながら、問題点を整理する。こうした作業を通じて、奈良時代史を綜合的に理解する力を涵養する。

准教授 遠藤慶太(えんどう けいた)

所属学会◆

続日本紀研究会(編集委員)、日本古文書学会(編集委員)、木簡学会(編集委員)

主な著書◆

『日本書紀の形成と諸資料』(塙書房、平成27年)
『六国史――日本書紀に始まる古代の「正史」』(中公新書、平成28年)

主な論文◆

「遷宮と六国史 ―餝金物・神宝の奉献から―」、『塚口義信博士古稀記念 日本古代学論叢』(和泉書院、平成28年11月)
「難波津の歌の広がり―大伴家持の「桜花」詠をめぐって―」、『万葉集研究』36(塙書房、平成28年12月)

担当科目◆

日本古代史

 古代史を材源とした能に注目し、作品と材源との対比を通して時代ごとの歴史意識の展開をみつめ、重要な先行研究にふれながら、現代の歴史研究の意義について考える。

博士後期課程

基礎科目

授業科目 形態 単位数
日本古代史特殊研究 演習 4
日本中世史特殊研究 演習 4
日本近世史特殊研究 演習 4
日本近代史特殊研究 演習 4
日本現代史特殊研究 演習 4
国史学特殊文献研究 演習 4

(平成26年度参考)

基幹科目

授業科目 形態 単位数
特殊課題研究Ⅰ 演習 4
特殊課題研究Ⅱ 演習 4
特殊課題研究Ⅲ 演習 4

(平成26年度参考)


学長 清水 潔(しみず きよし)

国史学特殊文献研究

 古代朝廷の儀式年中行事史と日本古典籍容史とを、法制文化史的視点から総合化し、再構築することを試みる。

教授 上野秀治(うえの ひではる)

日本近世史特殊研究

 徳川綱吉の一代記である「常憲院贈大相国公実紀」(『内閣文庫所蔵史籍叢刊』17)をテキストに、『徳川実紀』と比較しつつ、幕藩体制の上部構造を具体的に研究する。

教授 岡野友彦(おかの ともひこ)

日本中世史特殊研究

 「日本中世史の諸問題」と題し、各自が毎回用意した研究テーマについて報告し、それを題材として討議する。学術雑誌への論文掲載、全国学会での研究報告などの手助けとなるような授業をする。

教授 松浦光修(まつうら みつのぶ)

日本近代史特殊研究

 近世思想史の上で、崎門学、水戸学、国学(皇学)はどのような社会的機能を果たしてきたのか、文献に則し、その思想構造を研究していく。

教授 荊木美行(いばらき よしゆき)

日本古代史特殊研究

 奈良時代の基礎史料である『続日本紀』を的確に読解し、当該記事から派生するさまざまな問題について、これまでの研究を整理しながら、自身の考察を深める。それによって、奈良時代史の問題点を掘り下げていく。