現代日本社会学科(学びについて)

カリキュラム

現代日本社会学科カリキュラム

卒業研究テーマ

経営革新コース
  • 現代教育における経営学-経営学の重要性と「認識のずれ」-
  • 脱炭酸社会における日本の林業の今後
  • クルマの過去・現在・未来について
  • マーケティング戦略とヒトを活かす組織づくり
  • キャッシュレス決済の現状と展望‐日中の比較
  • ロシアのウクライナ侵攻
  • ブランドが価値と消費者に及ぼす影響 レッドブルとモンスターエナジーのブランディング
  • 日本における雇用形態の変遷
  • なぜ食品ロスは問題なのか?―食品ロスを減らすためにできること―
  • 県内の地産品のブランド化についての課題と現状
  • 音楽を聴く事により運動パフォーマンスは向上するか
地域創生コース
  • 祭りが地域社会に与える影響と存続に関する一考察
  • コロナ禍におけるサードプレイスの変化について
  • エリアマネジメントについて~中心市街地活性化に向けた空き店舗・空き地の有効利用~
  • フードツーリズムの可能性 ~鈴鹿市の場合~
  • 鈴鹿茶を活用した地域の魅力発信
  • 音楽フェス開催が地域活性にもたらす影響~まちの価値向上について~
  • 地方におけるデマンド交通の導入可能性
  • アニメからみるサブカルチャーと地域のつながり
  • 地方都市における公共交通の現状と課題について
  • 日本及び伊勢湾における今後の海洋プラスチック対策について
福祉展開コース
  • 孤独死の現状と課題
  • 日韓の高齢者介護についての比較
  • 日本における子どもの貧困問題とその解決策
  • 知的障害者施設における施設コンフリクトの合意形成について
  • メンタルヘルスの不調による休職の実態と復職支援の課題
  • 知的障害者の就労における障害者就業・生活支援センターの役割
  • 日本におけるヤングケアラーの実態と社会に求められる支援体制の構築
  • ひきこもり状態の方々に向けた包括的な支援の考察
  • 家庭内児童虐待の現状と今後の課題

教員一覧

氏名 専門分野
教 授  鵜沼 憲晴 法制度・高齢社会・権利擁護
笠原 正嗣 応用経済・産業社会・交通・観光
 岸川 政之 地域再生論
 関根 薫 現代社会・現代家族・社会情報
 千田 良仁 農業経済学・デザインマネジメント
 筒井 琢磨 社会調査法・地域社会
富永 健 憲法学・地方自治
 新田 均 政治制度・政教関係・政治文化評論
准教授  岩崎 正彌 伝統建築・伝統工芸・伝統芸能
 瓜田 理子 民族音楽学
 榎本 悠孝 精神保健福祉・精神保健福祉援助技術
 大井 智香子 地域福祉・コミュニティワーク・ファンドレイジング
 中野 一茂 ソーシャルワーク・ミリタリーソーシャルワーク・高齢者・児童福祉
 藤井 恭子 社会統計・地域教育・社会調査
 村上 政俊 国際政治・日本の外交安全保障・マネジメント
  ◎:学部長  ◯:学科主任

ゼミナール(演習)

経営革新コース

法学・憲法研究ゼミ

富永 健 教授
富永 健 教授

法学修士/京都産業大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学
憲法学
『憲法学の基本問題』、『教養憲法11章』(共著)
『新・初めての法学』(共著)

「法」というものは、われわれの身近な生活領域に存在しています。例えば、家族関係、就職等の労働関係、企業活動、事故や事件など、法の関係しないものはないといっても過言ではありません。このゼミでは、学生諸君が関心をもっている問題を法的な観点から解明し、解決策を考えていきたいと思っています。例えば、安全保障、報道の自由、裁判員制度、ネット犯罪、雇用政策などについて、学生が自ら調べ、資料を収集し、検討を加えて報告し、それについて議論する、という形で進めていきます。

政治経済システムゼミ

新田 均 教授
新田 均 教授

政治学修士、博士(神道学)/早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程修了
政治学、憲法学、神道学
『近代政教関係の基礎的研究』『「現人神」「国家神道」という幻想』
『近代憲法への問いかけ』(共著)
 

経営革新コースの課題解決のために、日本文明の本質を理解し、主体的・創造的に働ける人材の育成を目指しています。学びの柱は四つです。①問題解決のためのリーダーシップとマネジメントについて学び、自分が大学生活を通じて取り組むプロジェクトを作る。②日本文明の核である天皇や神道と政治経済の関わりについて学ぶ。③時事問題などを踏まえて自分が取り組みたい課題を決め、卒業研究にまとめる。この3つは就活における自己分析、企業研究、進路決定と深く関連しています。

伝統文化(建築・工芸・芸能)ゼミ

岩崎 正彌 准教授
岩崎 正彌 准教授

工学修士/早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修了
一級建築士、内井昭蔵建築設計事務所で、吹上新御所・京都迎賓館に参画
茶室設計、伝統建築・工芸・芸能、礼法・心と技を研究
「伊勢の伝統工芸」展をプロデュース

日本の伝統文化の真髄を知り、正しい日本人となって、その根幹である日本の精神の発展に寄与する人材となることを目的としています。伊勢の、そして三重・近畿・日本の、優れた美しい伝統文化の各分野・産業・店舗・作家・職人の皆様の取り組みを、書籍や動画などで具体的に判りやすく紹介しています。それぞれが選んだテーマに即した書籍を輪読し、研究経過を報告する中で、伝統文化への理解を相互に深めてゆくことを目指しています。ゼミ生には研究成果を活かし、あらゆる分野において、日本文化の発展に貢献していただきたいと存じます。

レジリエンスゼミ

瓜田 理子 准教授
瓜田 理子 准教授

博士(音楽学)/米国ワシントン大学音楽学部博士課程修了
民族音楽学 レジリエンス
The SAGE International Encyclopedia of Music and Culture (共著)

激動の現代社会を生き抜く知力を育むことを目指し、文化とレジリエンスをキーワードに、現代日本社会が直面する課題を特定し、解決を検討します。レジリエンスとは、あるシステムが予期せぬ困難に直面したときに必要な変化をして適応し、存続していく力です。システムの例は、山や川などの自然、会社や学校、本学科の中心的テーマの「地域」も入ります。学生の関心を最大限に活かした卒業研究を勧めているので、研究テーマは多岐にわたります。就職に向けて、質疑応答や討論などを活発にし、問題意識を高めることを大事にしています。

公務員ゼミ

村上 政俊 准教授
村上 政俊 准教授

東京大学法学部卒、外務省(国家公務員Ⅰ種法律職)にて在日本英国大使館外交官補等を歴任
『トランプ政権の分析――分極化と政策的収斂との間で』(共著)
『アメリカ大統領の権限とその限界――トランプ大統領はどこまでできるか』(共著)ほか

本ゼミの特徴は、担当教員が元国家公務員だという点です。外務省での実務経験に基づきながら、公務員として実務に就く際に必要な考え方や心構えについて、実践的な解説を加えます。公務員志望者は、筆記試験と面接という2つの大きなハードルをともにクリアして初めて、内定にたどり着くことができます。険しく遥かな道です。しかし要点をしっかりと抑えれば、決して不可能ではありません。本学に設置されている公務員コンプリートプログラムで試験対策を進めつつ、本ゼミで公務員の実務について理解を深めていくことが重要です。

地域創生コース

産業社会研究ゼミ

笠原 正嗣 教授
笠原 正嗣 教授

経済学修士/龍谷大学大学院社会学研究科博士課程満期退学
産業社会学
『日本の企業組織と福祉サービス』『福祉と政治の社会学的分析』(共著)

ゼミでは、2年生で実施した企業や役所等での産業社会実習(就業体験研修)を通じて明らかになった現代日本の社会的課題を中心に考え、その問題解決に向けた考察を行っています。産業育成、就労支援、公共交通、環境問題、地域活性化など学生の研究テーマは多岐にわたりますが、討論を中心とした共同学習を進める中で、卒論作成への理解を深めています。充実した卒業後のキャリア形成(就職)に向けて、「全力投球」の姿勢で何事にも取り組んでいます。

社会調査実習ゼミ

関根 薫 教授
関根 薫 教授

修士(社会学)/龍谷大学大学院社会学研究科博士後期課程修了
老年社会学、家族社会学
『高齢期の幸福な老いとエイジズム』(単著)
『福祉と政治の社会学的分析』(共著)
『社会学と社会システム』(共著)

特に家族をめぐる問題について考察を行っています。現在ゼミ生が取り組んでいる研究テーマも児童虐待問題、父子家庭への支援問題、ドメスティック・バイオレンス問題、晩婚化・非婚化による少子化問題、高齢者の孤独死問題、性別役割分業と女性の就労問題など多岐にわたっています。ゼミでは、先行研究・資料の中から必要な情報を見つけ出し読み取る能力、まとめて書く能力、それを的確に発表する能力の育成を基本にし、社会調査を通じて自らデータを収集し分析する能力の向上を目指しています。

地方創生・地域食文化発信ゼミ

千田 良仁 教授
千田 良仁 教授

農学修士/京都大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
農林水産業経済学、開発経済学、地域活性化論、地域イノベーション論

本ゼミでは、人口減少・少子高齢化社会の進展におけるこれからの地域社会経済と人々の暮らしについて、地方創生の文脈から総合的に学びます。特に伊勢志摩の食文化に注目し、その機能や特徴だけでなく、気候や風土、歴史文化といった地域資源との関連性を複合的に学び、地域の食文化継承と活用を提案・実践することにより、卒業後は地方創生を担う人材として活躍できる力を身につけます。

社会臨床研究ゼミ

筒井 琢磨 教授
筒井 琢磨 教授

文学修士/京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学
社会学
『ジェンダーで学ぶ社会学』(共著)、『社会的コントロールの現在』(共著)

「臨床の知」ということばがあります。「臨床」とは、科学的知識や理論を実際に使って現実に起きている諸問題を解決していく、まさにその現場を意味します。現場は知識の応用の場であるとともに、現場に出て初めてわかること、現場から生まれる理論も存在します。「臨床の知」は現場に学ぶ姿勢を示すことばなのです。地域社会が私たちの現場です。頭を使うことも大事ですが、現場に足を運ぶこと、現場で様々な人たちと出会い、いっしょに一喜一憂すること、困難なことにいっしょに立ち向かうこと、そういう経験を通じて新しい「知」が生まれるのです。さあ、いっしょに現場に出ましょう!

社会情報分析ゼミ

藤井 恭子 准教授
藤井 恭子 准教授

博士(学術)/奈良女子大学人間文化研究科複合領域科学専攻博士課程単位取得満期退学
教育社会学、地域社会学
『日本官僚制の連続と変化』(共著)
『現代日本におけるいじめ過程の解明―いじめに苦しむ子どもたちの救済をめざして―』(単著)

私が関わっている地域社会研究会には、学生メンバーがプロデュースした「宇治山田の和紅茶」という商品があります。企画した当時、たまたま他大学生へのアンケート調査をする機会がありましたが、そこに描かれている三重県のイメージは「伊勢神宮」や「松阪牛」ばかり。そこでメンバーが他に魅力のではないかと調べたところ、日本茶の生産量が全国3位であることを知り、商品開発につながりました。本ゼミでは、このように気になったテーマを調査し、データを収集し、それを分析していく中で新たなことを発見したり、まちづくりや商品開発、社会貢献にもつながるような活動をしていきます。私はそのサポートできたらと考えています。

福祉展開コース

権利擁護ゼミ

鵜沼 憲晴 教授
鵜沼 憲晴 教授

博士(社会福祉学)/龍谷大学大学院社会学研究科単位修得
社会福祉法制度・成年後見制度・虐待防止法
『社会福祉における共通的基本事項』(2009 港の人)
『社会福祉事業の生成・変容・展望』(2015 法律文化社)

ゼミでは、①障がいや認知症の理解、②障害者総合支援法や介護保険法をはじめとする福祉サービスの利用手続きや種類の把握、③虐待の要因・実態や虐待防止法による対応策の理解を進め、④現状における法制度の限界や問題点を析出し、⑤今後のあり方を考察していきます。また育児や介護と女性という視点から、育児・介護支援に関する福祉法・労働法の現状や課題についても考えていきます。

精神保健福祉ゼミ

榎本 悠孝 准教授
榎本 悠孝 准教授

学術修士/大阪市立大学大学院生活科学研究科博士課程単位取得満期退学
精神保健福祉
『よくわかる障害者福祉』(共著)、『障害者に対する支援と障害者自立支援制度』(共著)
『福祉キーワードシリーズケアマネジメント』(共著)『障害者福祉』(共著)

ストレスの問題について考えたことがありますか。 近年、ストレス社会を背景にうつ病や統合失調症といったメンタルヘルスの問題を抱える人が増加しています。また精神疾患による自殺や引きこもりなどの社会問題も発生しています。このゼミでは、現代日本のメンタルヘルスの問題をテーマに、ストレスマネジメントの方法を研究したり、施設や地域へのフィールドワーク、精神保健福祉士や当事者へのヒアリング調査を通して、効果的な援助実践や啓発活動について研究しています。

コミュニティワーク研究ゼミ

大井 智香子 准教授
大井 智香子 准教授

修士(福祉マネジメント学)/日本福祉大学大学院社会福祉学研究科福祉マネジメント専攻修了
『ボランティア論 ~「広がり」から「深まり」へ』(共著)
『地域福祉の今を学ぶ-理論・実践・スキル』(共著)
『人口減少地域における重層的支援の姿』(共著、ミネルヴァ書房)

人口が流動化し伝統的な産業が衰退する現代、持続可能な地域福祉の好循環を生み出すには何が必要なのでしょうか? この課題に取り組むために、コミュニティワークを中心に学び、実践力を培っています。それらの知識をいかして卒業生は社会福祉協議会をはじめ協同組合やNPOなどで活躍しています。現在は、社会貢献型の就労スキームと地域再生を結ぶ生活支援モデルの構築、地域社会資源の開発・活用などを軸に研究に取り組んでいます。

福祉展開(ソーシャルワーク)ゼミ

中野 一茂 准教授
中野 一茂 准教授

九州保健福祉大学 大学院 連合社会福祉学研究科博士(後期)単位取得満期退学
『ミリタリーソーシャルワークの基礎的研究 自衛隊員の援用を射程に』(単著)
『Military Social Work Around the Globe』(共著)
『社会福祉概論 現代社会と福祉 第4版』(共著) 
『仏教福祉と家族問題』(共著)
ミリタリーソーシャルワーク 高齢者福祉 介護福祉

ソーシャルワークを基本にミクロ(個別)・メゾ(集団)・マクロ(地域)の単位で課題を見つけ解決の道を探っていきます。 どのような課題も「人間」がキーワードであればソーシャルワークの手法は有効ではないかと考えています。 ゼミでの活動は学生の就職活動の支援を主に行なっています。