皇學館Journal

未解明の史料に挑み、歴史を「自分ごと」として考える。

文学部 国史学科 谷口ゼミ

未解明の史料に挑み、歴史を「自分ごと」として考える。


近代の人々の思いを「自分ごと」として捉え、史料読解力や時代感覚を養います。
近代の人々の思いを「自分ごと」として捉え、史料読解力や時代感覚を養います。

谷口ゼミの研究テーマは、100年前の日本社会の状況です。当時の史料(日記、書簡、公文書、新聞、雑誌など)を手がかりに考察していきます。令和7年度の題材は、ゼミ生と同じ年頃の青年が書いた『胡桃澤盛日記』。第二次世界大戦期という激動の時代に村長となる彼が青年期に抱えた煩悶や苦悩を、単なる過去の出来事とせず、「自分ごと」として捉えています。


さらに、歴史を肌で感じるフィールドワークを行い、他の史料と組み合わせることで、複眼的な歴史像を描く力も養成。レポート作成とディスカッションを繰り返し、史料の引用や注釈の付け方など、卒業論文につながる基礎的な研究姿勢を身に付けていきます。また、学生一人ひとりの関心に着目し、「なぜそう考えたのか」についても丁寧に議論。意見の違いを恐れず、互いの考えをぶつけ合うことで新たな視点が生まれる点も、谷口ゼミの魅力です。


谷口 裕信 教授
谷口 裕信 教授

<谷口先生の基本テーマとゼミナール>

◆ 基本テーマ

明治・大正期の日記や新聞などを手がかりに、当時の政治や社会を読み解く力を身につけます。

近代という時代は、長い日本の歴史の中では現代に一番近い時代です。とはいえ約150年間、私たちの5~6世代ほど前からの歴史ですので、簡単には理解できません。3年次のゼミでは「100年前の日本社会を探る」ことをテーマに、当時の日記や新聞などを読みながら、史料読解力や時代感覚を培います。そして4年次には各自の興味関心をもとに、卒業論文に取り組みます。史料という証拠に基づき他者と対話しつつ、自分なりの近代史像を描くことを目指しています。