
松本ゼミでは、江戸時代の神道史を中心に、神道関係の古典資料を読み解きながら、当時の人々の信仰や生活、ものの考え方を探究しています。講義では、『伊勢神宮の参詣記』などの文献を用いて、「読み下し」「現代語訳」「議論」を重ね、古文・漢文の読解力を段階的に養います。また、全員で意見を交わしながら理解を深めていくのも、松本ゼミの特徴のひとつ。
文献に登場する地名や人物、行事、地域の文化・慣習などについて自ら調べ、多面的に考察することで、歴史を立体的に捉える力も身に付けていきます。研究テーマは多彩で、例えば沖縄出身の学生が琉球王国期から続く沖縄の神社について調査・発表するなど、ゼミ生たちは思い思いのテーマで江戸時代の神道史について考察。神職として地域の歴史や文化を分かりやすく伝える説明力や、自ら課題を見つけ解決に導く力を育んでいます。

<松本先生の基本テーマとゼミナール>
◆ 基本テーマ
林羅山の『本朝神社考』を購読し、神道・神社に関する専門知識を身につけます。
江戸時代前期の儒学者・林羅山による『本朝神社考』の講読を行います。本書は神社の由緒に仏教的説話が多いことを嘆いた羅山が神社の本質を明らかにしたもので、神道思想の根源を知る上で大いに参考になる書物です。受講者には、指定された各自の分担箇所の内容のまとめと関係事項の調査結果を順次発表し、専門用語に習熟して文献読解能力を高め、卒業論文作成に向けての基礎を固めます。
