
中山ゼミと板井ゼミが合同で取り組む宗教学ゼミは、学生たちが主体的にゼミを運営するPBL型授業(Project Besed Learning:課題解決型学習)で宗教への考察を深めています。令和5年度は、「未来へつなげる倭姫命の力」をテーマに、ゼミ生は5名ずつ4つのグループを作り、自分たちなりの着眼点で探究した内容を8分間の動画とパンフレットにまとめていきます。あるグループは、「倭姫命と神饌の守護者」というタイトルで、倭姫命と鳥羽の海女との交流と、神宮にアワビを奉納するようになった歴史について考察。
二人が出会ったといわれる鎧埼灯台や海士潜女神社での現地取材も行い、鳥羽の海女文化は未来に継承するべき文化遺産であるという結論を導きました。こうしてグループワークを経験することにより、ゼミ生たちは調査研究力・批判的思考力・発表力・コミュニケーションスキルを大きく伸ばしていきます。制作した作品は、伊勢国際宗教フォーラムで発表。審査員によって選ばれた最優秀・優秀作品は神道学科HPで公開しています。

<教員からのメッセージ>
学生が主体的に運営するPBL型授業で、学術的な思考力を鍛えます。
マネジメントしながら学修するPBL型授業は、学術的な思考力のトレーニングにつながります、グループワークを通して、多様な考え方や多面的な考察力が身に付き、蓄積した知識をどのように伝えるのかコミュニケーションスキルも養うことができます。