斎王(さいおう)

◆伊勢志摩を歩く:14ページ
◆解説:歴代天皇の即位ごとに選ばれ、天皇の御杖代(みつえしろ・名代)として伊勢につかわされた内親王または女王。選定は卜定(ぼくじょう)と呼ぶ占いによって決められた。
古代・崇神(すじん)天皇が設置し、中世・後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の時代に廃絶した。豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)から、祥子内親王(しょうしないしんのう)までの72代にわたる。
斎宮では潔斎(けっさい・身を清めること)の生活を送りながら神宮の月次祭(つきなみさい・6月と12月)、神嘗祭(かんなめさい・9月。現在は10月)に奉仕した。
斎王は、天皇の譲位、崩御(ほうぎょ・亡くなられること)、近親者の喪(も)などが生じたときに退下(たいげ・任を解かれて都へ帰ること)した。

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