アウトライン


アウトラインとは

 「序論」「本論」「結論」というのは、どのような論文にも共通する、いわば論文の一般的構造であるが、実際に論文を執筆するためには、それぞれの研究に即したもう少し具体的な論の骨格を作ってみる必要がある。
 それがアウトラインである。
 アウトラインは、執筆中においては、論を書き進めるための地図の役割を果たすものであり、執筆が終了した時点においては、論文の目次そのものとなるものである。


アウトラインの成長

 アウトラインは成長する。アウトラインは論を書き進めるためのガイドマップではあるが、最初に作ったものを絶対視して、それに合わせて論を書き進めるのはまちがっている。
 研究の進展、執筆の進行に従って、次々に修正してゆくべきものである。

 このアウトラインの修正というのは、新しいアイディアを生み出してゆく上で、重要な役割を果たす。
 アウトラインに従って研究を進める、あるいは執筆してゆくと、どうしてもうまく話が続かないところが出てくる。
 あるいは、議論の欠点が目に見えてくる。
 そこで、その問題を解決するためにいろいろ考えてみる。
 その時に新しいアイディアが生まれるのである。
 そこで、その新しい考えをアウトラインに組み込んで、アウトライン全体を修正する。そして、その新しいアウトラインに基づいて論を書き進める。しばらくすると、また、うまく話の続かないところが出てくる。そこで、……といった具合に、次から次にアウトラインを修正してゆくのである。

 最初に作ったアウトラインも、それなりに論理的に見えるはずである。
 しかし、それに沿って論文を書こうとすると、生き生きとした論文は書けない。従来の固定的な観念にとらわれた論になりがちである。


アウトラインプロセッサ

 アウトラインプロセッサという、アウトラインを作成するためのソフトウェアがある。ただし、ワープロソフトで、この機能を取り入れられているものもあり(ワード・一太郎)、専用ソフトを用いるよりも、ワープロソフトのその機能を使う方がむしろ一般的か。

 通常のワープロ機能との違いは、本文部分とは別に、アウトラインの見出し構造を表示する部分が独立して存在する点にある。
 これだと、見出しだけをいろいろ移動させて(順序の入れ替え、階層の変更など)、アウトラインの構造を簡単に修正することができる。
 本文を隠して、見出しだけを示すことも可能。こうすることによって、アウトラインの構造だけを見ることができる。
 ワードを例にとって、その形式を示しておこう。

  1. 本文を隠して、見出しだけの場合
  2. 本文も見えるようにした場合
 なお、見出しを移動させると、見出しの下にある本文も一緒に移動するから、アウトライン修正の試行錯誤を気楽におこなうことができ、アウトラインの完成とともに本文も完成することになる。
 本文の移動ならば、カット&ペーストでもできるではないかという考えもあろうが、カットする範囲を確定したり、ペースト位置を決めることは、案外手間のかかることで、場合によっては作業の失敗で文章そのものを消失させるようなことも招きかねない。その点、アウトラインプロセッサ機能を用いれば、確実にしかも速やかにそうした作業ができる。

 また、見出し部分(ツリー構造)だけを別の画面(領域)に表示して、アウトラインの構造を常に示していてくれるという機能もある。そのアウトラインの項目をクリックすると、当該の項目の本文内容が、もう一方の画面に表示される。
 たとえば、こんなふう


MS-Wordのアウトライン機能

 ワードでは、文書の表示方法が4種類ある。

  1. 下書き
  2. Webレイアウト
  3. 印刷レイアウト
  4. アウトライン

 「アウトライン」モードにするためには、「表示」メニューで「アウトライン」をクリックする。

 画面左下のモード切替ボタンで「アウトライン」モードを選択してもよい。

 「表示」メニューで、「見出しマップ」もクリックしよう。

 「見出しマップ」というのは、、「アウトライン」モード画面の見出し部分だけをツリー構造で表示する画面である。

 このほか具体的な使用方法は、ワードの「ヘルプ」の「アウトラインモード」の項目を参照。


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