伊勢志摩百物語~名木・奇樹を訪ねる~
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- 5 -1223鳥羽市→連理杉皇學館高五十鈴川駅皇大神宮別宮 倭姫宮市立伊勢総合病院伊勢IC伊勢自動車道イオン 伊勢店南勢バイパス松阪市←の発展を見守ってくれていたのでしょうか。この伊勢の地で現在の皇學館大学が存在しているのは、この連理の杉が、栄えあるゆく先を示しているからなのかもしれません。 皇學館大学はこの杉の他にも、様々な樹木に囲まれています。2号館と5号館の間に聳そびえ立つ銀杏は、決して日当たりが良いわけではないのに大きく育ち見物です。また中には一本の松から、風か、はたまた鳥か何かが種を運び、別の葉が茂っているようなものも見受けられます。自然の営みの不思議、また生命の力強さを感じることが出来ます。 樹木は四季を通じて本当に色々な表情を見せてくれます。春は花、夏は若葉、秋は紅葉、冬はその葉を落としてまた次の春の到来をじっと待つ。そして年々少しずつ成長して大きな大木となっていきます。そんな年月を繰り返してそこで生活する人びとを見守ってくれています。日常の中で何気なく存在している、「自然」というものですが、目を凝らして眺めていくと本当におもしろいものです。(田井 健治)■アクセス伊勢市駅(JR・近鉄)または宇治山田駅(近鉄)より、内宮行バス(徴古館前経由)または宿浦行バスに乗車し、皇學館大学前下車(約10分)。徒歩の場合は、各駅より約20分。■周辺の見どころ◉神宮徴古館・農業館…神宮のお祭りに関する資料や御装束神宝、自給自足の伝統を守る神饌や農林水産関係の資料を展示しています。◉倭姫宮…皇大神宮ご創建のご功績のあった第十一代垂仁天皇の皇女、倭姫命をお祀りしています。宿衛屋でお札やお守りが受けられ、ご朱印もいただけます。フルーティーな夏ミカン芝生広場の桜並木緑のトンネルを抜けて図書館へ

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