伊勢志摩百物語~名木・奇樹を訪ねる~
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- 9 -231237715五十鈴川駅藤波松進修小五十鈴中月読宮五十鈴公園伊勢自動車道32五十鈴川猿田彦神社近鉄鳥羽線→鳥羽市→鳥羽市松阪市←松阪市←呼ばれるようになりました。伊勢電気鉄道が内宮前まで延伸されるまではここに浦田停留所があり、参宮の玄関口としての役目を担い、この松も多くの参宮客を迎え見送っていました。昭和36年に神都線は廃線となりますが、周辺はバスロータリーとして機能し現在に至ります。 藤波松は長らく二本松でしたが、残念ながら平成25年に二本のうち一本が松くい虫によって立ち枯れてしまい、一本松となってしまいました。この年の初頭に伊勢は大雪に見舞われ、その風雪や夏の台風を耐え抜いた末の出来事でした。そして残念ながら、現在では二本ともその姿が見えなくなり、切株だけが残っています。 数百年にわたってこの地に根を伸ばしている藤波松。神都に伝わる物語のひとつが、ここにあります。(佐伯 篤史)■アクセス宇治山田駅前から三重交通バスで15分、浦田町バス停下車すぐ。■周辺の見どころ◉おかげ横丁…古い町並みが再現されており、街道にはたくさんのお店が並びます。◉猿田彦神社…みちひらきの神様である猿田彦大神をおまつりしている神社。松の切株だけが(平成30年2月14日)往時の藤波松(『宇治山田市史』より)内宮おかげ参道

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