氏名 新田 均 (ニッタ   ヒトシ)
専門分野 政教関係 近代神道 教育問題(教育行政、人権、平和など)

◆代 表 業 績

著書(単著)
近代政教関係の基礎的研究(博士論文) 平成10年05月 戦後の「国家神道」論の中心をなしてきた村上重良、宮沢俊義両氏の議論の重要な論点を抜き出し、史料に基づいて検討を加えた。その結果、両氏の議論は実証的な立場からは成立しがたいものであり、近代日本の政教関係の全体を「国家神道」という術語で表現することはできないことを明らかにした。やや詳しく言えば、第1部では、明治初期の宗教政策に浄土真宗が与えた影響を検証した。第2部では、明治憲法制定期の政府の政策を検討した。第3部では、天皇主権論者の神道論を分析した。最後に、第4部では、「国家神道」論の原点にあたる二人の論者の議論を検討した。総354頁
【単著】
大明堂
「現人神」「国家神道」という幻想 平成15年02月 今日の俗説によれば、「現人神」「国家神道」とは、日本国民を狂信的な戦争へと導いた「思想」と「制度」であると信じられている。ところが、そのような認識は思い込みに基づく、単なる「幻想」に過ぎないことを、先ず戦前の日本史と修身の教科書を検討することによって明らかにした。さらに、「現人神」「国家神道」のそれぞれについての「幻想」が発生してくる経緯を、国内外の諸情勢の変化と関連づけながら、当時の資料を丹念に追う中で証明した。そして、最後に、歴史研究が「幻想」から自由になるために必要と思われる方法論的態度を提起した。総269頁
【単著】
PHP研究所
首相が靖国参拝してどこが悪い!! 平成17年08月15日 首相の靖国神社参拝についての様々な論点を取り上げて、その一つ一つに、専門研究者の立場からQ&Aの形で優しく解説を加えたもの。例えば、中国・韓国は何故いつ頃から反対しているのか。靖国神社は何故できたのか。どうして「A級戦犯」を祀っているのか。ドイツの「戦犯」と日本の「戦犯」はどう違うのか。サンフランシスコ平和条約11条の意味は何か等。総245頁
【単著】
PHP研究所

著書(共著、編著、翻刻、翻訳、注釈等)
H・B・エアハート『日本宗教の世界─一つの聖なる道─』 平成06年08月 米国人の日本宗教の研究科であるバイロン・エアハート氏が米国人大学生のための日本宗教の入門書として執筆した書物の翻訳である。第一章「日本と日本宗教」、第二章「日本宗教の歴史的展開」、第三章「崇拝の世界」、第四章「日本宗教の世界観」の部分を訳した。9頁〜172頁。総241頁。共訳者、岡田重精。
【共同】
朱鷺書房
掲載頁:9頁〜172頁
憲法政治学研究会編『近代憲法への問いかけ─憲法学の周縁世界 平成11年07月 第一章日本の中の「近代日本政教関係の時代区分について」を執筆。明治から敗戦にいたる政教関係の時代区分の仕方について、従来の「国家神道」論の中心学説である村上重良説と中島三千男説とを取り上げて要約し、それに代わるべき新たな時代区分として、「公認教制」論を基礎にした四つの時期と三つの移行期という区分の仕方を提起した。(26頁〜49頁)
【共著】
成蹊堂
掲載頁:26頁〜49頁
Shinto in History ,ways of the kami, edited by Jhon Breen and Mark Teeuwen. 平成12年12月 第13章「Shinto as a 'non-religion' :the origins and development of an idea」を執筆。日米欧の主要な神道研究者の論文を収録したいとの編者からの依頼により、拙著『近代政教関係の基礎的研究』の第三章を一部修正して、ヨーロッパとアメリカで発売されたこの論文集に掲載した。(252頁〜271頁)
【共著】
Curson Press
掲載頁:252頁〜271頁
靖国神社をどう考えるか─公式参拝の是非をめぐって─ 平成13年08月 四人の共同執筆者の内の一人として「近代国民国家『日本』の意味から考え直してみよう」の部分を担当した。国家は不滅の存在なのか、明治維新の意義は何か、国家無くして人権保障はありえるのか、慰霊の気持ちを儀式として表現する理由は何か、公的な儀式は「非宗教」でなければならないのか、何故、日本における公的慰霊施設が靖国神社でなければならないのか、などについて論じた。(123頁〜158頁、総220頁)分担執筆者、加地伸行、三浦永光、尾畑文正。
【共著】
小学館文庫
掲載頁:123頁〜158頁

学術論文
「国家神道」論の系譜(上) 平成11年02月 戦後に展開された「国家神道」論の研究史を体系的に整理するために、「広義の国家神道」と「狭義の国家神道」という分析枠を設けて、代表的な「国家神道」論である「神道指令」、藤谷俊雄、村上重良の議論を検討した。(1頁〜36頁)
【単著】
皇學館論叢、第32巻第1号
掲載頁:1頁〜36頁
「国家神道」論の系譜(下) 平成11年04月 「国家神道」論の系統的な整理を継続して、宮地正人、中島三千男、安丸良夫の国家神道論を検討した。(23頁〜59頁)
【単著】
皇學館論叢,第32巻第2号
掲載頁:23頁〜59頁
「国家神道」研究の整理 平成17年06月01日 私がかつて発表した「国家神道」研究を整理する方法としての「狭義の国家神道」論と「広義の国家神道」論という区分の定義に修正を施した上で、あらためて戦前から現在までの「国家神道」論を概観することを試みた。(2頁〜15頁)
【単著】
『神道史研究』第53巻第1号(神道史学会)
掲載頁:2頁〜15頁