氏名 深草 正博 (フカクサ マサヒロ)
専門分野 社会科教育学 環境世界史学  国際理解教育  フランス近世史
学位

◆代 表 業 績

著書(単著)
社会科教育の国際化課題 平成07年03月 第1・2章において、上記著書1の「3つの相対化」が、これからの社会科教育において必要不可欠であることを、歴史、地理、政治、経済、倫理の諸分野において検討する。第3章ではこれからの世界史教育には、ヨーロッパ流の合理性・科学性などからいったん脱却することが重要であること説き、第4章では大塚久雄の膨大な業績のうち、異文化理解に役立つものを抽出した。第5章では、著者の高等学校の教師の時の実践のうち、地球環境問題や異文化理解にかかわるものを紹介した。第6章では、グローバル教育の問題点、なかでも文化の問題が軽視されていることを指摘した。第7章では、ヨーロッパの11〜17世紀までを、主に経済の動きから眺めたもので、世界史教育の理論化をめざした。B5判、総332頁
【単著】
国書刊行会
掲載頁:332頁
環境世界史学序説 平成13年09月 第1章では、創造性をいかに養うか、その具体的手法を示す。第2章では、これまで全く取り入れられてこなかった、歴史における環境問題特に森林破壊を世界史教育に取り込むことを提案する。第3章では、21世紀の文明像をどこに求めるべきかに関して、宗教、父・母性原理、直線・円環時間などを検討する。第4章では、これまで日本に決定的影響を与えてきた、19世紀ヨーロッパの生み出した概念「進歩」「個人主義」「時空」の3つを日本文化の観点から再検討する。第5章では、これまで全く無視されてきた気候変動を日本史教育に導入することを提案する。第6章では、日本の近代化に全くマイナスの役割しか付与されなかった江戸時代こそ、実はプラスに評価しなければならないことを説く。第7章では、これまで非常に貧しいとイメージされてきた、江戸時代の農民の暮らしが思いの外豊かであったことを検証し、加えて、環境問題の観点からみると、江戸時代は今日に大きな示唆を与えることを指摘する。第8章では、これまで大きなマイナスイメージでみられてきた江戸時代の女性・農民・鎖国を、価値観をひっくり返すことで、その真実が見えてくると説く。第9章では、司馬遼太郎の『坂の上の雲』の分析によって、歴史を現代的観点から見るべきでないという教訓を引き出す。B5判、総321頁
【単著】
国書刊行会
掲載頁:321頁
「文化と環境」の教育論 平成21年03月31日 「文化」と「環境」は、21世紀を生きるためのきわめて重要なキーワードである。前者は進展する国際化によって、後者は今や人類を出口のない危機に追い込むような環境問題によって、大きく触発された領域である。この二つを教育にどのように組み込むか。その創造性が問われるところである。本書は、これまで教育においてはほとんど問題にされなかった歴史性を両者に取り入れることによって、その解決の一端に迫ろうとするものである。B6判、総222頁
【単著】
皇學館大学出版部
掲載頁:222頁

著書(共著、編著、翻刻、翻訳、注釈等)
21世紀地球市民の育成 平成13年04月 編著者 魚住忠久・深草正博 共著者:魚住忠久・深草正博・西村公孝・宮原悟・山根栄治・栗原久他13名 担当:「はしがき」、T・第2章(26〜36頁) 進歩史観を再検討しながら、宇宙史から個人のアイデンティティまで統一する方法論を模索する。その際夏目漱石と福沢諭吉の再検討が不可欠なこと、および地球市民を構想する場合には、自己の「ふるさと」を起点にすることを説く。それこそが「地球的視野で考え、地域から行動する」基礎である。
黎明書房
編者名及び共著者名:魚住忠久・深草正博 魚住忠久・深草正博・西村公孝・宮原悟・山根栄次・栗原久他13名
掲載頁:(26〜36頁)
グローバル教育の理論と実践 平成19年11月10日 編集委員 魚住忠久、宮本光雄、今谷順重、石坂和夫、加藤幸次、鈴木正幸、浅沼茂、岡昌春、金子邦秀、久保田滋、佐藤有、西村公孝、久野弘幸、鹿野敬文、深草正博         担当:「グローバル教育とグローバル・ヒストリー」     経済が国境を越えて進展している現実にかんがみ、それに適合する歴史がグローバル・ヒストリーである。その核心は、ヨーロッパ中心史観を批判することにある。これまでその課題にるためにもっぱら経済の側面から論じられることが多かった。本稿は、気候および文明史の観点からそれに接近することを試みたところに独自性がある。そして今後は論者1人1人がその独自のグローバル・ヒストリーを描くことを提案する。B5版、231頁。
【編著】
教育開発研究所
編者名及び共著者名:魚住忠久、宮本光雄、今谷順重、石坂和夫、加藤幸次、深草正博他15名
掲載頁:110〜113頁
新版 21世紀社会科への招待 平成22年03月31日 小学校および中学校の歴史教育のあり方はいかにあるべきか。これまでともすれば暗記科目と捉えられがちな歴史をもっと子どもの側から主体的に構想できないであろうか。そのためには従来の歴史学のあり方すらも、再検討されなければならないのではなかろうか。そのような思いのもと、今回「VTR史観とLIVE史観」を強調した。すなわち、前者は結果がわかった上で歴史を再構成するものであるのに対して、後者は当事者の立場で、一瞬先何が起こるかわからない緊張した中に歴史上の人物を捉えようとするものである。これにより、子どもたちはさまざまな資料を駆使して、生き生きと歴史を捉えることができるようになるのではないだろうか。B5版、267頁。
【編著】
学術図書出版社
編者名及び共著者名:魚住忠久、山根栄治、深草正博、宮原悟、土屋武志
掲載頁:43〜58、137〜142頁

学術論文
17世紀の危機とフランス国民経済 昭和56年05月 フランス工業は、17世紀に深刻な危機を経験するが、工業内部の再編成(旧毛織物→新毛織物など)を都市の商人層が中心となって行い、危機を克服した。その危機克服のあり方がイギリスのそれに近く、そのことがイギリスについで工業化に成功した理由ではないか。(75〜101頁)
【単著】
「愛知教育大学附属高等学校研究紀要」第8号
掲載頁:(75〜101頁)
17世紀の危機と移行論争 昭和63年01月 わが国の従来の移行論争には、欧米ではかなり議論されている「17世紀の危機」論の成果が全く取り入れられておらず、議論が空回りをしている。欧米の成果を集約すれば、危機の中で成立してくるのは、問屋制度であり、わが国の通説とは対立する。しかし、この問屋制度こそこの段階での産業資本である。(59〜92頁)
【単著】
「皇學館大学紀要」第26輯
掲載頁:(59〜92頁)
18世紀後半フランス伝統工業の衰退について 平成03年01月 18世紀後半はフランス革命に直接つながる時期だけに、多くの研究業績の積み重ねがある。しかし、伝統工業の衰退については、必ずしも十分に議論されているとはいいがたい。本稿では、その原因を明らかにしつつ、これまで問題にされてきた特権マニュファクチュアや貿易と工業の関連を衰退と相関せしめることで、いくつかの問題を解決しようと試みるものである。(55〜96頁)
【単著】
「皇學館大学紀要」第29輯
掲載頁:(55〜96頁)
発見 ―モンゴル帝国大崩壊の秘密がたった1本の桧の中にひめられている― 平成14年12月 従来、モンゴル帝国の崩壊の原因は、大きな気候変動に見舞われたことまではわかっていたが、その内実は明らかにされていなかった。ところが、先人が残した1枚の桧の年輪分析の中に、その理由が記されていた。全く別の分析に使用された図に、新たな意味を読み込むことができた結果、それは、きわめて急激かつ長期にわたる寒冷化であった。(161〜173頁)
【単著】
「皇學館大学文学部紀要」第41輯
掲載頁:(161〜173頁)
21世紀に向けた世界史の再構築─梅棹忠夫「文明の生態史観」を手がかりとして 平成15年12月 21世紀の世界史教育においては、何よりもグローバルな視点を必要とする。そのような視点から見た時、梅棹氏の「文明の生態史観」ほどグローバルな視野を提供するものは他にない。しかしそれのみではやはり一面的であり、すでにその批判から「海洋史観」が出ている。著者はそれでもなお不十分と考え、それらにさらに気候変動を組み込む必要性を訴える。(126〜147頁)
【単著】
「皇學館大学文学部研究紀要」第42輯
掲載頁:(126〜147頁)
新しい世界システム論の構築ー山下範久『世界システム論で読む日本』の検討を通してー 平成18年03月 山下氏が提起した新しい世界システムの図は、これまでの捉え方に大きな反省をもたらした。が、私の目から見ると、いくつかの問題点がある。すなわち、17世紀の危機、その背景にある大きな気候変動が十分に考慮に入れられていないのである。また、14世紀の危機については触れられているが、ここでも気候の問題は欠如している。そこで私は、山下氏の図を尊重しつつも、以上に述べた諸要素を入れることによって、新しい図を提起してみた。
【単著】
「皇學館大学文学部紀要」、第44輯
掲載頁:(86〜106頁)


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