伊勢志摩百物語~知られざる小さな滝を訪ねて~
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- 10 - 山に入るとすぐ神地谷七ツ滝と書かれたオレンジ色の看板があり、少し進むと小さな滝に出会うことが出来ます。所々苔で覆われたごつごつとした巨岩の隙間を縫うようにして水が落ちています。岩肌や苔の黒緑色に白い滝の水流が映え、その情景に引き込まれます。また、目を上げると、木の幹に「出合い滝」と書かれた札が紐で巻かれており、この滝が七つ滝の一つ目であることを示しています。 次の滝を目指し、沢に沿って歩みを進めると水の流れが2つに分かれている滝や、山の斜面から流れ出た水で出来た滝など、名のない滝をいくつも発見することが出来ます。このように、神地谷七ツ滝は「南勢町の赤目滝」ともいわれており、たくさんの小さな滝が集まっている様子から、三重県名張市赤目町を流れる滝川、赤目四十八滝のミニチュア版といった印象を持ちました。また、沢にある岩も場所七つの滝につけられた名前は、男女の物語を表しています。5.神地谷の七つ滝 (度会郡南伊勢町)出合い滝Nana-tsu-daki in Konja(Minamiise town)The names of the seven waterfalls are representative of romantic stories about men and woman.

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