伊勢志摩百物語~名木・奇樹を訪ねる~
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- 1 -はしがき 『伊勢志摩百物語』の第3集は、「木」をテーマとしました。第1集は「麗しき島々」、第2集が「磐座の聖地めぐり」です。いずれも学生の皆さんが対象を選び、現地調査、執筆、編集を進めた手作りの案内は、単なるガイドブックではなく、自分たちの「学生生活」物語でもあります。 全国各地から来た学生にとり伊勢志摩は不案内な地で、銘木・巨樹・奇木等を探すのには難しさが伴いました。しかしながら、本学が進めている「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」で連携する伊勢市、鳥羽市、志摩市、度会郡玉城町・ 度会町・大紀町・南伊勢町、多気郡明和町各自治体の方々から興味ある木々の情報をいただきました。すべてを取り上げることが出来ず残念ですがお礼を申し上げます。 今回も、皇學館大学の「平成29年度おかげキャンパスプロジェクト」活動の助成を受けました。さらに、特別寄稿をお願いした文筆家の千種清美氏、編集・発刊に協力下さった株式会社アイブレーンの福田幸照氏に感謝申し上げます。平成30年3月5日プロジェクトチーム顧問(皇學館大学大学院特別教授)櫻 井 治 男 この『伊勢志摩百物語』も、いよいよ第3集を発刊する運びとなりました。今回のテーマは「木」であり、第1集の「島」、第2集の「岩」と比べると非常に身近なものといえます。文献資料等が残るものを中心に学生諸君らと共にフィールドワークに臨み、永い歴史をずっと見届けてきた樹木に触れ、古の人が見ていたものを、今同じように見ているのだと思うと、感慨深いものがあります。また、資料に名を残すような名木でなくとも、私達の身近にある木々もまた同じように永い歴史を見守っているのだと感じられたことは私自身の大きな収穫でもあります。 学生がこの活動を通じて、地域の魅力を再発見し、またそれらを「発信」する力を養ってもらいたいと思います。さらに一つの事を成し遂げるために多くの支えや協力があることに気が付いてくれることを願うばかりです。 末筆ではありますが、『伊勢志摩百物語』の第3集「名木・奇樹を訪ねる」の発刊にあたり、ご協力賜りました皆様に御礼申し上げます。平成30年3月5日プロジェクトチーム顧問(皇學館大学文学部神道学科助手)*『伊勢志摩百物語Ⅰ-麗しき島々』『伊勢志摩百物語Ⅱ-磐座の聖地めぐり』はネット上で閲覧できます。田 井 健 治

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