国史学科

学科概要

国史学科で学ぶこと

歴史的に貴重な史料を数多く保有する国史学科では、史料を読み込んで実証的に研究を積み重ねることで、中正な歴史観を育みます。また歴史に学んだ「知」を礎に、現代を読み解き、未来を見つめる力を養います。

学ぶのは「日本史」ではなく「国史」

日本史に関する豊富な史料研究と、日本の文化に影響を与えた東洋史研究を通じて、私たちの生活に直結する「国史」を学びます。

歴史上の各時代に専任教員を配置

古代・中世・近世・近現代の各時代および関連の深い東洋史に専任教員を配置。少人数クラスによる講読・演習により、自分で史料を読み解く力を修得します。

歴史的な文化財を研究に活用

学内の史料編纂所や神道博物館、また、隣接する神宮文庫・神宮徴古館の貴重な古文書など、多くの歴史的な史料を教育・研究に活用します。

歴史の感性を磨くフィールドワーク

国内外の史跡や博物館などを訪ねるフィールドワーク。現地の空気を肌で感じることにより、歴史に対する感性を磨きます。また、地元自治体と連携し、遺跡発掘調査も体験できます。

図書館の歴史文献数は東海地区トップクラス

国史学科研究室は、歴史研究に役立つ辞典・史料が充実。また本学の附属図書館は、歴史系文献の蔵書数で東海地区トップクラスです。

多彩な資料と史料に、実証的・実践的にアプローチする

学科Topics

教室で学ぶだけではありません。 多彩な学びを通して成長します。

フィールドワーク(研究旅行)

毎年、各ゼミはそれぞれの研究内容に合わせてユニークな研究旅行を行います。

●岡田登ゼミ

九州では邪馬台国がどこにあったかを探し、神話発祥の地を訪れ、また奈良・大阪・京都では都城跡を訪ね古代国家に思いを馳せる…。毎年、このような全国の文化史跡を訪ね、古代の歴史を肌で感じます。

岡田登ゼミ

●岡野友彦ゼミ

日本中世史専攻のゼミとして、当時の歴史に関係する史跡や博物館などを訪ねます。これまで厳島神社(広島)や平泉(岩手)、出雲大社(島根)などを訪れました。

岡野友彦ゼミ

●上野秀治ゼミ

毎年、近世日本の城下町や江戸時代の史跡などを訪ねます。最近は松本城(長野県)、兼六園(石川県)、坂本龍馬誕生地(高知県)などを訪れました。

上野秀治ゼミ

●田浦雅徳ゼミ・谷口裕信ゼミ・堀内ゼミ

(田浦ゼミ)日清・日露戦争の遺跡や旧満州鉄道の施設跡など、近現代の日本に関する歴史遺産巡りのため、中国各地や台湾などを訪ねます。
(谷口ゼミ)日本近代史に関係する、国内外の歴史遺産をめぐります。盛岡を訪れて、ゼミで読む『原敬日記』の原本を閲覧したり、台湾を訪れて、植民地時代を中心とした史跡を実見したりしています。
(堀内ゼミ)東アジアの歴史文化を体験する為、台湾、上海などを訪ねます。
(写真)台湾の水利事業に尽くした故八田與一の像の前で

田浦雅徳ゼミ

●多田實道ゼミ

毎年、中世に関する史跡等をめぐる3〜4泊ほどのゼミ旅行を行っています。

多田實道ゼミ

●松浦光修ゼミ

鹿児島市や萩市を訪れ、幕末から近代にいたる史跡を訪ねています。

大島信生ゼミ

歴史散歩

伊勢神宮のお膝元というだけでなく、世界遺産である京都や奈良、熊野古道などの史跡にも近い皇學館大学。その利点を活かし、教員と学生が史跡を訪れる「歴史散歩」を定期的に開催。日本の歴史や文化を肌で感じる絶好の機会です。
(写真)安土城跡・天守台に残る礎石の上に立つ一行

歴史散歩

コース紹介

歴史教育コース

古文書などの文献、古い史料を自分の力で読み解くことで、歴史の事実を発見する力を修得。
中学・高校の教員(社会、地歴・公民)をはじめ、歴史に関わるさまざまな分野で活躍する人を育てます。

歴史教育コース
歴史教育コース
何を学ぶのか
  • 日本の歴史と伝統に根ざした歴史教育のあり方
  • バランスのとれた中正な歴史認識
  • 日本人として多様な現代社会を冷静に読み解く力
  • 過去を振り返り将来を正しく展望できる力
  • 本学の学びを教育現場で生徒に伝えられる力
どう学ぶのか
  • 本学が築き上げた伝統的な国史学の講義を受け、日本史に関する基礎的かつ専門的な知識を修得する
  • 毎年、継続的に中学社会・高校地歴教員を輩出し続けてきた本学科で、歴史教員として必要な教養を学ぶ
  • 中正な歴史認識を獲得するため、史料を厳密に考証する力と、史料の読解力を徹底的に養成する
  • 歴史上に自分のテーマを見つけて追究する
 
将来の進路
  • 中学校・高等学校などの社会科・地歴科・公民科などの教員
  • 日本の文化・歴史に関する知識を生かす公務員など
  • さまざまな一般企業
  • 大学院に進学して研究者へ

国史学科の就職・資格についてはこちらでご覧ください。

文化財コース

学内の神道博物館などでの実習を通して、文化財を取り扱う力や、文化財から歴史を体感できる力を養います。また古文書の読解を通して歴史研究法も身につけます。

文化財コース
文化財コース
何を学ぶのか
  • 日本の歴史と伝統に根ざした文化財学のあり方
  • 原典主義に立ち、文化財から歴史を体感できる力
  • 図書館の理念と歴史
  • 古文書の読解力を通じた歴史研究法
  • 博物館学芸員として文化財を収集・展示できる力
  • 歴史ある神社の神職として文化財を扱う力
どう学ぶのか
  • 本学が築き上げてきた伝統的な古文書学・考古学などの講義を受け、日本の文化財に関する基礎的かつ専門的な知識を修得する
  • 毎年、継続的に学芸員・神職を輩出し続けてきた本学科で、文化財を扱う職務に必要な教養を学ぶ
  • 歴史的文化財や遺跡を探訪し、歴史を体感する
  • 原典主義に立って古文書の読解力を徹底的に養成する
  • 歴史的文化財の中に自分のテーマを見つけ、追究する
 
将来の進路
  • 学芸員など文化財に関係する職業
  • 多くの文化財を持つ神社の神職
  • さまざまな企業
  • 大学院に進学して研究者へ

国史学科の就職・資格についてはこちらでご覧ください。

講義の特色

講義の特色
講義の特色
講義の特色

国史学演習CI [上野秀治]

史料から近世の社会を解き明かす。

江戸時代に作られた法令や事件などを記した『享保通鑑』をテキストに、近世(江戸時代)の幕府と藩との関係や幕府の制度などを研究。主に近世社会の幕藩領主層の構造について理解を深めます。

古文書学 [岡野友彦]

史料としての古文書の価値を知る

古文書は、作られた当時の事実を今日に伝える、とても重要な史料。本講義では「モノ史料」としての古文書を学ぶとともに、政治権力の変遷に合わせて古文書の形がどのように変わってきたかについて研究します。

日本思想史 [松浦光修]

日本のアイデンティティを探る

本学の学問的バックボーンである「皇学」の立場から、日本思想の巨大な流れを学びます。これは現代を生きる私たちにとって「自己」を確立するための大きな手がかりとなるはずです。

国史概説A[遠藤慶太]

歴史でたどるはじまりの日本

国家の成り立ちから武士の登場まで、根拠にもとづいて古代史の流れをつかみながら、歴史学の方法を学びます。

国史概説D《近代》[田浦雅徳]

近代日本史の全体像を学ぶ

幕末の黒船来航から第二次世界大戦の敗戦にいたるまで、歴史の内在的理解につとめながら、近代国民国家としての日本が如何に形成され発展してきたかを学びます。近代日本史の全体像とりわけ政治と外交の基礎知識を理解します。

東洋史概説 [堀内淳一]

古代中国の歴史を掘り下げる

中国古代史に関して、毎週一つの時代をさまざまな角度から説明し、歴史学に関する視角・概念を学びます。最終的には、講義で学んだ視点を活かして、その時代の特徴を論じられるようになることをめざします。